週(3/9–3/13)の日経平均テクニカル分析|中東リスクで下落継続、52,500円攻防へ
概要
今週の日経平均は、中東情勢の緊張を背景に下落基調が続いた。月足では依然として長期上昇トレンドを維持しているものの、週足では4MAの傾き下向きに転じ、10MAを割り込む寸前の展開となった。日足では急落後、60MA付近で下げ止まりつつあるが、短期移動平均線は下降方向を示している。市場心理を示す日経VIXも高水準にあり、相場は不安定な状態である。来週は52,500円〜54,500円のレンジ、もしくはさらなる下落への警戒が必要な局面である。
チャート確認の基本姿勢
チャート分析では、月足・週足・日足の順に確認することが基本である。長期トレンドを把握したうえで中期、短期の動きを分析することで、相場の現在地をより正確に判断することができる。

目次
1 日経平均の長期トレンド(月足)
2 中期トレンド(週足)
3 短期トレンド(日足)
4 今週の相場ポイント
5 来週のシナリオ
6 トレード戦略
7 まとめ
1 日経平均の長期トレンド(月足)
直近の最下点から11カ月連続で上昇しており、長期トレンドは依然として強い状態である。直近4カ月はもみ合いが続いているものの、前回高値52,500円を上抜けた状態を維持している。
また4MA(赤)と10MA(緑)の移動平均線の乖離は安定しており、長期資金は依然として株式市場に流入していると考えられる。この状態が維持される限り、長期上昇トレンドは継続する可能性が高い。
ただし、この長期上昇トレンドの継続は、中東情勢が短期的に沈静化することが前提条件になる可能性が高い。
2 中期トレンド(週足)
週足では4MA(赤)が下降方向へ転じつつあり、ローソク足は陰線で10MA(緑)を割り込む寸前の展開となった。
この状態で来週も55,000円を下回る展開が続けば、4MAが10MAを割り込む可能性が高まり、中期トレンドは下降方向へ転換する確率が高くなる。
3 短期トレンド(日足)
日足では、3月9日に大きく下落したが、その後は60MA(紫)付近で下げ止まりつつある。
4MA(赤)は一時的に上向いているようにも見えるが、10MA(緑)は明確な下降トレンドとなっており、短期的には下落方向へ向かっていると考えられる。
4 今週の相場ポイント
今回の下落は、過去の暴落パターンとはやや異なる特徴を持っている。
これまで多くの暴落では、30MA(青)と60MA(紫)の傾きが緩やかになり接近した状態で、4MAと10MAがその付近に位置する形から下落が始まるケースが多かった。
しかし今回の下落は、月足・週足・日足ともにパーフェクトオーダー(RGB)が維持された状態から突然下落した点が特徴である。そのため現時点では、30MAと60MAの接近は見られていない。
これは中東情勢が解決方向に向かえば、急速な反発が起こり、60,000円の壁を突破する可能性も残されていることを示唆している。
しかし現時点では中東情勢の解決の目途は立っておらず、緊張状態は続く可能性が高い。実際に日経VIX(日本版恐怖指数)は45付近と高水準にあり、市場の不安心理は依然として強い。
そのため来週は 52,500円〜54,500円のレンジ相場が想定される。ただし90MA(橙)を明確に割り込む状態が続けば、さらなる下落局面に入る可能性が高い。
現在のマーケットは、政治的な動向を見極めている状態と考えられる。来週予定されている高市首相の訪米も市場の注目材料となる可能性がある。
5 来週のシナリオ
上昇シナリオ(可能性は低い)
56,000円を回復すれば、再び上昇トレンドへ戻る可能性がある。
下落シナリオ(可能性が高い)
52,000円を明確に割り込めば、下落が加速する可能性がある。
6 トレード戦略
最近はWTI原油価格のボラティリティが大きく、株式市場の値動きも荒くなっている。
プロトレーダーや短期トレードに慣れた投資家は、このような相場でも利益を狙うことができるが、一般的な個人投資家は無理にトレードを行うべきではない。
「休むも相場」という言葉があるように、相場が安定し方向性が明確になるまで待つことも重要な戦略である。野球に例えるなら、ストライクが来るまで待ち、確実な球だけを打つことが重要である。
7 まとめ
来週は 52,500円〜54,500円のレンジ相場、もしくはさらなる下落への警戒が必要な局面である。
トレンド予想は下降方向であるため、来週は相場状況を慎重に見極める必要がある。特に中東情勢に注視し、トレンドを大きく転換させるような米国発のニュースが発生するかどうかを確認することが重要である。
最後に
相場分析は知識だけではなく、実際に検証することが重要である。
株式トレードの技術を身につけるには、チャートを使った練習が不可欠である。そのためのツールが 株式トレードシミュレーション「St-Gain」である。
過去の暴落パターンを学習することで、暴落局面を回避したり、空売りで利益を狙うことも可能になる。
例えば
2015年8月〜2016年7月の長期下落相場などを検証することで、下落トレンドの特徴を学ぶことができる。
これにより、エントリーする「ストライクゾーン」や回避すべき「危険ゾーン」を理解することができる。
初心者でも実際のチャートを使いながらトレード練習を行うことができる。


