今週(260406-260410)の日経平均考察|月足は上昇継続、週足・日足は反転で59,000円再挑戦へ
今週の日経平均は、90MA付近でのもみ合いから水曜日の大陽線をきっかけに流れが一変し、週足・日足ともに上昇転換の兆しを強めた。月足では長期上昇基調が維持されており、来週は59,000円への再挑戦が焦点となる。一方で、中東情勢や原油高による外部要因には引き続き警戒が必要である。

チャートは月足→週足→日足の順で確認する。
大きな流れを月足で把握し、その方向性を週足で確認し、最後に日足で直近の売買タイミングを見極めることが重要である。
目次
1 日経平均の長期トレンド(月足)
2 中期トレンド(週足)
3 短期トレンド(日足)
4 今週の相場ポイント
5 来週のシナリオ
6 トレード戦略
7 まとめ
1. 日経平均の長期トレンド(月足)
月足では、直近の最下点からおおむね11カ月連続で上昇しており、長期トレンドは依然として強い状態にある。
4MA(赤)の傾きは一時やや緩やかになったものの、今月は再び上向きの勢いを取り戻しつつある。
また、4MA(赤)と10MA(緑)の間隔は大きく崩れておらず、移動平均線の並びも長期上昇トレンドを維持する形である。これは、中長期資金が依然として株式市場に残っていることを示唆する動きといえる。
もっとも、外部環境には注意が必要である。中東情勢の長期化や原油価格の上昇が続く場合、相場全体の地合いが一変する可能性もあるため、長期上昇基調に安心し過ぎるのは危険である。
2. 中期トレンド(週足)
週足では、今週の大陽線によって流れが大きく改善した。
4MA(赤)は下向きから上向きへ転じ、10MA(緑)も横ばいから上昇へ向かい始めている。
これは、単なる自律反発にとどまらず、中期的なトレンド転換の初動である可能性を示すものである。特に、週足で陽線の勢いが強く出た点は評価できる。相場が不安定な局面では、日足だけで判断するとだましに遭いやすいが、週足で方向感が改善してきたことは来週以降の強気材料となる。
一方で、まだ高値圏を完全に奪回したわけではなく、戻り売りが出やすい価格帯も控えている。したがって、週足の改善を確認しつつも、次週以降に陽線を継続できるかが重要な確認ポイントとなる。
3. 短期トレンド(日足)
日足では、水曜日からの急上昇により短期の景色が大きく変わった。
4MA(赤)と10MA(緑)はともに下向きから上向きへ転じ、短期トレンドは明確に改善している。
これまで日足は軟調な場面が続いていたが、水曜日の大陽線によって売り方優勢の流れがいったん崩れ、買い方が主導権を取り戻した形となった。その後、一時的な確定売りは入ったものの、金曜日も陽線で引けたことで、4MA(赤)の上昇基調は維持されている。
短期的には、移動平均線の向きが揃ってきたことが好材料である。ただし、急上昇後の相場は利益確定売りも出やすく、押し目を伴いながら上昇するか、それとも一度もみ合いに移行するかを丁寧に見極める必要がある。
4. 今週の相場ポイント
今週の最大のポイントは、90MA付近でのもみ合いから水曜日の大陽線で一気に流れが変わったことである。
火曜日までは90MA(橙)付近で方向感に欠ける展開が続いていたが、水曜日の強い上昇によって相場の空気が一変した。
この大陽線は、単なる反発ではなく、短期・中期のトレンド転換を意識させる意味合いを持つ。さらに、その後に小さな確定売りをこなしながらも金曜日には再び陽線となっており、買い圧力が継続している点は評価できる。
相場は大陽線1本で完全に安心できるものではないが、今週の値動きは少なくとも下方向一辺倒ではなくなったことを示した。来週は、この上昇が継続するのか、それとも戻り売りに押されるのかが焦点となる。
5. 来週のシナリオ
上昇シナリオ(可能性は高い)
現時点では、前回高値である59,000円付近までは上昇する可能性が高いと考える。
週足・日足ともに移動平均線の向きが改善しており、短中期の流れは上方向へ傾きつつあるためである。
中東情勢に大きな悪化がなければ、59,000円付近まで上昇したうえで、そこでいったんもみ合いに入る展開が想定される。さらに、59,000円を陽線で軽く上抜けるようであれば、60,000円相場も視野に入ってくる。
下落シナリオ(可能性は低い)
可能性は高くないものの、無視はできない。
特に中東情勢の悪化やWTI原油の急騰が再び起これば、投資家心理は急速に冷え込み、今週の反転ムードが一転して崩れる可能性がある。
その場合、短期的には急上昇後の反動安が起こりやすく、利益確定売りを巻き込みながら押し戻される展開もあり得る。したがって、外部要因の変化には引き続き注意が必要である。
もみ合いシナリオ(可能性は中程度)
56,500円〜58,000円付近では、過去にももみ合いの実績がある。
そのため、来週すぐに高値を抜け切れず、この価格帯で再度エネルギーをためる展開も十分に考えられる。
急上昇後は相場が一気に走り続けるよりも、いったんもみ合いながら上値を試すほうが自然なことも多い。したがって、もみ合いは弱さではなく、上昇継続に向けた調整として捉える視点も重要である。
6. トレード戦略
最近はWTI原油価格の変動が大きくなりやすく、その影響で株価の振れ幅も大きくなっている。
このような局面では、一攫千金を狙う人や熟練の短期トレーダーが積極的に勝負することもあるが、一般的な個人投資家、とくにアマチュアトレーダーは無理に手を出すべきではない。
まさに休むも相場である。
方向感が不安定な局面では、無理に日経平均そのものを追いかけるより、相場が安定し、移動平均線の向きや並びが整うまで待つことが有効である。
また、売買するのであれば、日経平均全体に振り回される場面よりも、個別銘柄の中で月足・週足・日足が揃い、明確な上昇局面にあるものを選ぶほうが戦いやすい。
曖昧な局面で無理に参戦するのではなく、自分の得意なストライクゾーンだけを待つ姿勢が重要である。
7. まとめ
来週の日経平均は、ここ数日の流れを見る限り、まずは上昇方向を試す可能性が高いと考える。
とくに59,000円前後までは戻りを試す展開が想定され、その後は同水準でもみ合いに入る可能性がある。
一方で、59,000円を陽線で明確に上抜けることができれば、60,000円相場も視野に入ってくる。
ただし、中東情勢や原油価格の急変といった外部要因によって、相場の流れが一変する可能性は常に念頭に置く必要がある。
相場分析は、知識として理解するだけでは不十分である。
実際のチャートを用いて検証し、どの局面で上昇しやすく、どの局面で危険が高まるのかを体感的に学ぶことが重要である。
株式トレードの技術を身につけるには、チャートを使った反復練習が不可欠である。
そのためのツールが、株式トレードシミュレーション「St-Gain」である。
この機会に、過去の暴落パターンや反転パターンを学習しておくことは非常に有効である。
たとえば、2015年8月11日〜2016年7月28日にかけての中国発ショックのような長期下落相場を検証すれば、下落局面での回避方法や、売りで利益を狙うための考え方も学ぶことができる。
このような学習を通じて、上昇局面でのエントリーすべきストライクゾーンと、逆に避けるべき危険ゾーンを見極める力が養われる。
初心者でも、実際のチャートを使いながらトレード練習を重ねることで、相場への対応力を着実に高めることができる。
※最終的な投資判断は必ずお客様ご自身の責任と判断により行っていただきますようお願いいたします。
初心者でも実際のチャートを使いながらトレード練習が可能である。
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