今週(12/8–12/12)の日経の考察
日経平均は5万円で方向感待ち 移動平均線集中局面と次の上放れ・下放れの分岐点
チャートを確認する際は、月足 → 週足 → 日足 の順で大局から細部を見ることが重要である。以下、その順に今週の相場を整理する。

■ 月足:大きな流れは依然として強い
月足では、直近の最下点から 7カ月連続で上昇 してきた流れが継続している。
先月は陰線となったものの、終値は 4MA(赤)の上を維持 しており、長期的な上昇トレンドが崩れたとは言い難い。
調整は入っているが、大局では上昇基調の範囲内と判断できる。
■ 週足:下げ止まり、5万円付近での横ばい
週足では、4MA(赤)が3週目で下げ止まり、5万円付近で横ばい の状態となっている。
10MA(緑)は引き続き上昇傾向を維持しており、30MA(青)および90MA(橙)もともに上向きを保っている。
11月後半に31週目の陰線が出現したが、その後は 2週連続の陽線 となり、短期的な下落圧力は一服した。
週足レベルでは、下落から回復へ向かう過程にあると読み取れる。
■ 日足:上昇期待はあったが、方向感は出ていない
日足では、ダブルボトム形成により上昇が期待されたものの、51,000円を明確に超えることができず、横ばい状態が継続 している。
その結果、4MA(赤)・10MA(緑)・30MA(青)が一点に集中 し、エネルギーを溜め込む形となっている。
これは、買いと売りの力が拮抗しており、相場が次の方向性を模索している状態である。
■ 来週の注目ポイント
現在は移動平均線が集中しているため、上抜けか下抜けかで今後の方向性が決まる重要な局面 にある。
上抜けの条件としては、
12/4(木)の終値であり、4MA(赤)の直近高値である51,000円を明確に超えること が必要である。
一方で、50,000円を割り込む展開となれば、再び下落基調に戻る可能性 が高まる。
いずれにしても、現時点では売り買いが均衡しており、方向感は定まっていない。
今後は、来週の日銀金融政策決定会合前後で相場が動意づく可能性 があり、注意深く値動きを見極める局面である。


