今週(2026年6月22日~26日)の日経平均の考察|72,000円でダブルトップ形成か
日経平均の方向性を判断する際は、一つの時間軸だけで結論を出すのではなく、月足・週足・日足の順番で確認することが重要である。
月足で長期的な相場の方向を把握し、週足で中期的な変化を確認したうえで、日足から具体的な売買タイミングを判断する。
今週の日経平均は72,000円を一時上回ったものの、その後は上値を抑えられ、日足ではダブルトップを形成しつつある。月足の上昇基調は維持されているが、短期的には調整局面へ移行する可能性に注意が必要である。
初心者向け概要
今週の日経平均は、一時72,000円を超えたものの、その後は二度にわたって押し戻された。72,000円付近では株を売って利益を確定する動きが強く、短期的には上昇の勢いが弱まっている。
日足チャートでは、二つの山が並ぶ「ダブルトップ」に近い形となっており、今後の下落に注意が必要な場面である。ただし、長期的な月足チャートでは上昇傾向が続いているため、すぐに大きな下落相場へ転換したと判断する段階ではない。
来週は、72,000円を明確に超えられるか、反対に69,000円を下回るかが重要である。69,000円を割った場合は、67,000円付近まで下落する可能性がある。初心者は値動きを予想して慌てて売買するのではなく、重要な価格を超えたか、下回ったかを確認してから判断することが大切である。
先週のシナリオに対する評価
先週の分析では、今週の相場について「もみ合い」と「下落」の可能性を示し、上昇シナリオの可能性は低いと予想していた。
実際には、週初に72,000円を超える場面があったものの、その水準を維持できず、その後は上値の重い展開となった。そのため、もみ合いまたは下落を中心に想定した点では、おおむね予想と合致したと評価できる。
ただし、週初に過去最高値を更新する動きが見られたため、上昇の勢いが完全に失われたわけではない。長期的な上昇基調と短期的な調整の両方を意識する必要がある。

目次
- 日経平均の長期トレンド(月足)
- 日経平均の中期トレンド(週足)
- 日経平均の短期トレンド(日足)
- 今週の相場ポイント
- 来週のシナリオ
- 来週のトレード戦略
- まとめ
1.日経平均の長期トレンド(月足)
月足では、直近の安値から10カ月連続で上昇した後、いったん陰線となり、ローソク足が4MA(赤)を下回った。しかし、その後は再び陽線が続き、上昇基調を取り戻している。
4MA(赤)も再び上向きの角度を強めており、長期トレンドは依然として強い上昇基調である。
現在の月足ローソク足は、始値と終値が接近した寄せ線に近い形となっている。ただし、現時点では月末の確定足ではないため、最終的なローソク足の形状は月末まで確認する必要がある。
また、4MA(赤)と10MA(緑)の間隔は大きく広がっておらず、移動平均線の乖離は比較的安定している。
一方で、上昇期間は13カ月目に入っている。一般的に、上昇が長期間続いた相場では利益確定売りが出やすくなるため、長期トレンドが上向きであっても、一定の調整には警戒が必要である。
したがって、月足から判断すると長期的な上昇基調は継続しているものの、上昇期間の長さを考慮すれば、高値を追いかける局面では慎重な判断が求められる。
2.日経平均の中期トレンド(週足)
週足では、先週の大陽線に対し、今週は陰線となった。
今週の陰線は先週の大陽線の値幅内に収まっており、高値圏における「陽陰のはらみ線」に近い形である。高値圏で現れるはらみ線は、上昇の勢いが弱まり、トレンド転換や調整が始まる可能性を示すことがある。
ただし、はらみ線が出現しただけで直ちに下落トレンドへ転換したと判断することはできない。翌週以降に今週の安値を下回るか、再び高値を更新するかを確認する必要がある。
移動平均線を見ると、30MA(青)の上に10MA(緑)と4MA(赤)が位置しており、中期的な上昇配列は維持されている。
一方、4MA(赤)の傾きは先週までと比較してやや緩やかになっている。これは、短期的な上昇の勢いが弱まっていることを示している。
週足では上昇トレンドそのものは崩れていないが、高値圏における陰線とはらみ線の出現から、中期的な調整の始まりを警戒する局面である。
3.日経平均の短期トレンド(日足)
日足では、6月22日の月曜日に初めて72,000円を上回った。しかし、その後は売りに押されて下落し、週後半に再び72,000円付近まで上昇したものの、再度上値を抑えられた。
72,000円付近で二度反落していることから、ローソク足の並びはダブルトップに近い形となっている。
ただし、厳密には、二つの高値の間にある安値、いわゆるネックラインを明確に下回って初めて、ダブルトップが完成したと判断できる。現時点では「ダブルトップを形成しつつある段階」と見るのが適切である。
移動平均線では、4MA(赤)が10MA(緑)を下回り始めている。短期移動平均線が中期移動平均線を下抜ける動きは、短期的な上昇の勢いが弱まり、下落方向へ転換する可能性を示している。
一方、日経平均はまだ30MA(青)の上に位置しているため、中長期的な上昇トレンドが完全に崩れたわけではない。
今後は、69,000円付近を維持できるかが重要なポイントとなる。69,000円を明確に下回った場合には、30MA(青)が位置する67,000円付近まで調整が進む可能性がある。
4.今週の相場ポイント
今週の最大のポイントは、日経平均が72,000円を上回ったにもかかわらず、その水準を維持できなかったことである。
72,000円付近では利益確定売りが出やすく、二度にわたって上値を抑えられた。この値動きから、72,000円が短期的な強い上値抵抗線として意識されていることが分かる。
また、月足、週足、日足では、それぞれ異なる動きが表れている。
月足では上昇基調が続いている一方、週足では高値圏のはらみ線が出現し、日足では4MA(赤)が10MA(緑)を下抜け始めている。
つまり、長期的には上昇トレンドが継続しているものの、短期的には上昇の勢いが弱まり、調整局面へ入りつつある状況である。
来週は、次の三つの価格帯が重要となる。
- 上値の目安:72,000円付近
- もみ合いの下限:69,000円付近
- 下落時の目安:67,000円付近の30MA(青)
72,000円を明確に上回れば上昇が再開する可能性がある一方、69,000円を下回れば下落が加速する可能性がある。
5.来週のシナリオ
上昇シナリオ(可能性は低い)
月足では上昇基調が継続しており、長期的な買いの勢いは残っている。
来週、日経平均が再び72,000円付近まで上昇し、終値で明確に72,000円を上回った場合には、ダブルトップの懸念が後退し、上昇トレンドへ復帰する可能性がある。
特に、4MA(赤)が再び上向きとなり、10MA(緑)の上に戻れば、短期的な上昇再開のサインとなる。
ただし、週足では高値圏のはらみ線が出現し、日足では72,000円付近で二度反落している。そのため、現時点で上昇シナリオの可能性は低いと判断する。
もみ合いシナリオ(可能性あり)
日足では、69,000円付近を下値、72,000円付近を上値とするもみ合い相場になる可能性がある。
72,000円付近では売りが出やすい一方、69,000円付近では押し目買いが入る可能性があるため、一定の値幅内で上下を繰り返す展開が考えられる。
もみ合いが続く場合には、値動きだけで方向を決めつけず、4MA(赤)と10MA(緑)の向きや、どちらの価格帯を先に抜けるかを確認することが重要である。
72,000円を上抜ければ上昇シナリオへ、69,000円を下抜ければ下落シナリオへ移行する可能性が高まる。
下落シナリオ(可能性は高い)
日足では72,000円付近を二つの高値とするダブルトップを形成しつつある。
来週も陰線が続き、69,000円付近を明確に下回った場合には、ダブルトップが完成し、下落の勢いが強まる可能性がある。
その場合、次の下値の目安は30MA(青)が位置する67,000円付近である。
また、4MA(赤)が10MA(緑)を下抜け始めていることからも、短期的には売りが優勢となる可能性が高い。
さらに、67,000円付近で下げ止まらず、30MA(青)を明確に割り込んだ場合には、中期的な調整へ発展する可能性にも注意が必要である。
6.来週のトレード戦略
来週は、4MA(赤)が10MA(緑)を下回り始めていることから、短期的には下落基調を想定した慎重な対応が必要である。
新規の買いを検討する場合、下落途中で安易に買うのではなく、67,000円から69,000円付近で下げ止まりの形が現れるまで待つことが重要である。
具体的には、次のような変化を確認したい。
- 陰線が続いた後に陽線が出現する
- 安値を更新しなくなる
- 4MA(赤)が横向きから上向きへ変化する
- 4MA(赤)が10MA(緑)を再び上抜ける
- 69,000円付近を割らずに反発する
すでに買いポジションを保有している場合には、69,000円や67,000円など、事前に決めた価格を基準として、損切りや利益確定の判断を行う必要がある。
一方、72,000円を終値で明確に上回った場合には、今回の下落は一時的な調整であった可能性が高まる。ただし、高値を更新した直後に飛びつくのではなく、72,000円が下値支持線として機能するかを確認したい。
来週は方向感を決めつけず、72,000円、69,000円、67,000円という三つの価格帯を基準に対応することが重要である。
7.まとめ
今週の日経平均は週初に72,000円を上回ったものの、その水準を維持できず、週後半にも再び72,000円付近で上値を抑えられた。
日足ではダブルトップを形成しつつあり、4MA(赤)も10MA(緑)を下回り始めていることから、短期的には利益確定売りが優勢となっている。
一方、月足では上昇基調が維持され、週足の移動平均線も上昇配列を保っている。そのため、現時点では長期的な上昇トレンドの中で発生している短期調整と考えられる。
来週は、69,000円付近を維持できるかが重要である。
69,000円を下回った場合には、30MA(青)が位置する67,000円付近まで下落する可能性がある。67,000円付近で反発すれば上昇トレンドへ復帰する可能性があるが、30MA(青)を明確に割り込めば、調整が長期化する可能性もある。
反対に、72,000円を明確に上回れば、ダブルトップの懸念が後退し、上昇再開の可能性が高まる。
来週は一方向に予想を固定するのではなく、重要な価格帯を確認しながら、実際のローソク足と移動平均線の変化に応じて判断する必要がある。
最後に
相場分析では、知識を覚えるだけでなく、実際のチャートを使って繰り返し検証することが重要である。
過去に発生した上昇、もみ合い、ダブルトップ、移動平均線の交差など、さまざまな値動きを練習することで、相場の変化を示すサインに気づく力が身につく。
本番の相場では、短い時間で判断を求められる場面も少なくない。そのため、過去のチャートを使って売買判断を繰り返し、あらかじめ自分のルールを作っておくことが必要である。
株式トレードの判断力を身につけるためには、チャートを使った実践的な練習が欠かせない。その練習を初心者でも行えるようにしたツールが、株式トレードシミュレーション「St-Gain」である。
St-Gainでは、実際の過去チャートを使いながら、売買のタイミングや損切り、利益確定の判断を繰り返し練習できる。
※本記事は相場の値動きを分析したものであり、特定の銘柄や売買を推奨するものではない。投資に関する最終判断は、自身の責任で行う必要がある。
初心者でも実際のチャートを使いながらトレード練習が可能である。
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