今週(7/21〜7/24)の日経平均テクニカル分析|64,000円攻防ともみ合い後の下落継続を警戒
今週の日経平均は、先週の急落後に反発したものの、66,000円付近では上値が重く、64,000円〜66,000円のもみ合い相場となった。月足では長期上昇基調を残す一方、週足では4MAが10MAを下回り、中期的な下落傾向が続いている。来週は64,000円を維持できるか、さらに一段下落するかを見極める重要局面である。
チャート確認の基本姿勢
チャート分析では、月足・週足・日足の順に確認することが基本である。月足で長期的な方向性を把握し、週足で中期トレンドの変化を確認したうえで、日足から直近の値動きと売買のタイミングを判断することが重要である。
先週のシナリオに対する評価
先週の分析では、下落傾向を伴うもみ合い相場を予想していた。
実際には、68,000円付近を中心としていたもみ合いから一段下落し、今週は64,000円〜66,000円付近を中心とした新たなもみ合い相場へ移行した。
したがって、下落途中のもみ合い相場を想定した点では、おおむねシナリオどおりの展開であったと評価できる。ただし、もみ合い後に反発するか、さらに下放れるかはまだ確定しておらず、引き続き方向性を見極める必要がある。

目次
- 日経平均の長期トレンド(月足)
- 中期トレンド(週足)
- 短期トレンド(日足)
- 今週の相場ポイント
- 来週のシナリオ
- トレード戦略
- まとめ
1 日経平均の長期トレンド(月足)
月足では、直近の最下点から10カ月連続で上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込んだものの、その後は2カ月連続の陽線で回復していた。
しかし今月は再び陰線となり、終値も4MA付近まで下落している。長期的な上昇基調が完全に崩れたわけではないが、これまでの強い上昇トレンドには変化が生じ始めている。
4MA(赤)と10MA(緑)の間隔は依然として保たれているものの、上昇期間が14カ月に及んでいるため、高値圏からの調整には一定の警戒が必要である。
2 中期トレンド(週足)
週足では、大陽線を形成した後に下落へ転じ、直近のローソク足は4MA(赤)と10MA(緑)を下回る位置で推移している。
また、4MAは下向きとなり、10MAをわずかに下抜けている。これは中期的な上昇トレンドが弱まり、下降方向へ転換しつつあることを示している。
今週のローソク足は64,000円付近から始まり、一時は大きく上昇したものの、最終的には長い上髭を形成した。上値では売り圧力が強く、66,000円付近が抵抗帯として意識されている状態である。
3 短期トレンド(日足)
日足では、先週金曜日の大幅下落を受け、7月21日に大きく反発した。しかし、7月22日以降は上値が重く、再び下落方向へ推移した。
4MA(赤)は60MA(紫)を下回った後、ほぼ横ばいとなっている。一方、10MA(緑)は明確な下向きを維持しており、短期的な下落基調はまだ終わっていない。
4MAが横ばいへ変化したことで下落の勢いには一服感も見られるが、10MAが下向きである限り、反発よりも下落継続を警戒すべき局面である。
4 今週の相場ポイント
今週の最大のポイントは、64,000円〜66,000円のもみ合い相場が継続するか、64,000円を明確に割り込んで一段安となるかである。
今回の下落はすでに23日程度続いており、日数面では一旦下げ止まって反発する可能性も出ている。しかし、下落期間が長いことだけを理由に底値と判断することはできない。
現在は、次の3点を確認する必要がある。
- 64,000円付近で下げ止まるか
- 66,000円を明確に上回れるか
- 10MAの下向きが緩やかになるか
64,000円を維持できれば、しばらくはBOX相場が続く可能性がある。一方、64,000円を明確に下回れば、次の下値を探る展開となる可能性が高い。
5 来週のシナリオ
上昇シナリオ(可能性は低い)
月足では長期上昇基調を残しているものの、週足・日足では下落傾向が続いているため、直ちに強い上昇トレンドへ戻る可能性は低い。
ただし週足では5本、日足では23日程度の下落が続いているため、64,000円付近で下げ止まり、短期的な反発へ転じる可能性はある。
上昇へ転換するためには、まず66,000円を明確に上回り、4MAと10MAが再び上向きへ変化する必要がある。
もみ合いシナリオ(可能性が高い)
7月17日の下落により、従来の66,000円付近のBOX下限を割り込み、現在は64,000円〜66,000円を中心とした新たなもみ合い局面へ移行している。
4MAが下降から横ばいへ変化していることから、下落の勢いは一旦弱まりつつある。したがって、来週も64,000円〜66,000円付近でのもみ合いが継続する可能性が高い。
下落シナリオ(可能性あり)
4MAは横ばいとなっているものの、10MAの下向きは依然として明確である。このため、全体的な下落基調が変わったとは言い切れない。
64,000円を明確に割り込めば、さらに一段下落した後、より低い水準で新たなもみ合い相場を形成する可能性がある。
現状では急落よりも、もみ合いを挟みながら段階的に下値を切り下げる展開に注意が必要である。
6 トレード戦略
来週は64,000円を維持できるかが最大の焦点である。
64,000円を割り込まなければ、もみ合い継続または反発の兆しが見える可能性がある。一方、明確に割り込んだ場合は、下落継続を前提に慎重な対応が必要である。
現物取引では、下げ止まりが確認できる前の安易な買いは避けるべきである。特に「以前より安くなった」という理由だけで判断せず、陽線への転換や4MAの上向き変化を確認することが重要である。
信用取引においても、BOX相場の中央付近では売買判断が難しい。64,000円または66,000円のどちらかを明確に抜けるまで、無理にエントリーしない選択も有効である。
7 まとめ
来週の日経平均は、64,000円〜66,000円付近のもみ合いが続く可能性が高い。
4MAは横ばいへ変化しているが、10MAは依然として下向きであり、下落基調は完全には解消されていない。64,000円を明確に下回れば、さらに一段下落する可能性がある。
一方、下落期間が長期化しているため、64,000円付近で下げ止まり、反発へ向かう可能性も残されている。方向転換の兆しを早期に捉えるためには、ローソク足だけでなく、4MAと10MAの傾きの変化を継続して確認することが重要である。
最後に
相場分析では、知識を得るだけではなく、実際の過去チャートを使って検証することが重要である。
特にもみ合い相場では、BOX内の値動きだけで早期判断せず、上限または下限を明確に抜けた後の動きを確認する必要がある。
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