今週(8/3〜8/7)の日経平均テクニカル分析|64,000円〜67,000円のBOX相場と上昇・下落の分岐点を見極める

今週の日経平均は、前半のもみ合いから水曜日に65,000円を超えて上昇し、相場の中心が64,000円〜67,000円のC領域へ一段上がった。月足は長期上昇基調を維持する一方、週足では4MAが下向き、日足では30MAも下降中である。来週はC領域でのもみ合い継続か、67,000円超えの上昇、64,000円割れの再下落かが焦点である。

初心者向け概要

今週の日経平均は、週の前半は方向感のない動きだったが、水曜日から上昇して64,000円〜67,000円の範囲へ一段上がった。ただし、まだ完全な上昇相場に戻ったとは判断できない。来週は67,000円を超えてさらに上昇するのか、それとも64,000円を下回って再び下落するのかを確認することが重要である。

チャート確認の基本姿勢

日経平均をテクニカル分析する際は、月足→週足→日足の順で確認することが基本である。

月足で長期的な方向性を把握し、週足で中期トレンドの変化を確認したうえで、日足から直近の値動きと売買タイミングを判断することで、短期的な値動きだけに振り回されにくくなる。

今回も図1の日経平均チャートを基準として、月足・週足・日足の順に分析する。

先週のシナリオに対する評価

先週の分析では、60,000円〜64,000円を中心としたもみ合い相場を想定していた。

実際には火曜日までは64,000円以下でのもみ合いが続き、すぐに上昇トレンドへ移行しなかった点では、おおむね想定どおりの展開であった。

しかし、水曜日に陽線で65,000円を超えて上昇し、その後は64,000円〜67,000円を中心とする、一段上の価格帯へ移行した。

したがって、「もみ合い継続」という方向性は合っていたものの、想定していた価格帯より一段上のBOX相場へ移行した週であったと評価できる。

目次

  1. 日経平均の長期トレンド(月足)
  2. 中期トレンド(週足)
  3. 短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

1 日経平均の長期トレンド(月足)

月足では、直近の最下点から10カ月連続で上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込んだものの、その後は2カ月連続の陽線で回復した。

7月には一時60,000円付近まで下髭を伸ばしたが、4MA(赤)をはじめ各移動平均線は依然として上向きを維持している。このため、長期的には上昇基調が継続していると判断できる。

一方、8月のローソク足は現時点では陽線であるものの、4MA(赤)の下に位置している。この点から、以前のような強い上昇の勢いが完全に回復したとは言い切れない状態である。

また4MA(赤)と10MA(緑)の乖離は比較的安定しているが、上昇期間が14カ月に及んでいるため、高値圏からの調整には引き続き警戒が必要である。

2 中期トレンド(週足)

週足では、大陽線を形成した後に6週連続で下落したが、今週は陽線へ転換し、ローソク足が4MA(赤)を上回った。

これは中期的な下落に一服感が出てきたことを示す動きである。

ただし、4MA(赤)そのものは依然として下向きであり、10MA(緑)も上昇ではなく横ばいに近づいている。

したがって、ローソク足は回復しているが、移動平均線ではまだ明確な上昇転換が確認できていない状態である。

週足だけを見て「上昇相場へ完全復帰した」と判断するのはまだ早い局面である。

3 短期トレンド(日足)

日足では、先週金曜日の大陽線後、週前半は62,000円台を中心としたもみ合い相場となった。

しかし水曜日に再び陽線となり、65,000円を超えて上昇したことで、相場の中心が一段上へ移動した。

その後の2日間は66,000円付近で推移したが、上値には60MA(紫)が位置しており、これを明確に突破できず、陰線を交えたもみ合いとなっている。

4MA(赤)は上向きを維持しており、ローソク足も4MAの上で推移しているため、短期的には回復基調である。

一方、30MA(青)は依然として下降しているため、短期は上向き、中期は下向きという方向性の異なる状態になっている。

これが現在の相場判断を難しくしている最大のポイントである。

4 今週の相場ポイント

3,000円ごとのBOX相場で現在地を確認

今回の分析で特に注目したいのが、図2で示した3,000円ごとのBOX領域である。添付資料では、日経平均の値動きをA〜Dの4領域に分けている。

  • A領域:70,000円〜73,000円
  • B領域:67,000円〜70,000円
  • C領域:64,000円〜67,000円
  • D領域:61,000円〜64,000円

先週までの日経平均は主にD領域で推移していた。

しかし今週、水曜日に65,000円を超えて上昇したことで、現在はC領域(64,000円〜67,000円)へ一段上がったと考えられる。

この「一段上のBOXへ移動した」という点が今週の最大の変化である。

来週はC領域を維持できるかが重要である。

67,000円を明確に超えればB領域へ移行し、上昇基調が強まる可能性がある。

逆に、

64,000円を明確に割れば再びD領域へ戻り、61,000円〜64,000円を中心とした下落方向の相場になる可能性がある。

このように価格帯を明確に示しておくことは、読者だけでなくAI Overviewや生成AIにも記事の結論を理解させやすい構成となる。

5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性はあるが、やや低い)

月足では長期上昇基調が維持されているものの、8月のローソク足は4MA(赤)の下にあり、以前ほどの勢いは見られない。

週足では、先週の長い下髭を伴う陰線の後、今週は陽線となった。ただし4MA(赤)は依然として下向きであり、10MA(緑)もほぼ横ばいである。

一方、日足を見ると、4MA(赤)は90MA(橙)を割り込んだ後に上昇へ転じ、現在も上向きを維持している。ローソク足も4MAの上にある。

今回で3度目となる大きな陽線が発生していることから、短期的な上昇が継続する可能性は残されている。

67,000円を明確に上回れば、C領域からB領域へ移行し、上昇シナリオの可能性が高まる。

もみ合いシナリオ(可能性が高い)

現時点では、このシナリオが最も可能性が高いと考える。

図2のC領域へ移行した後、週後半の2日間は66,000円付近でもみ合っている。

30MA(青)は依然として下向きであり、その傾きもまだ明確には緩やかになっていない。また10MA(緑)も横ばいとなっており、強い上昇エネルギーは確認できない。

したがって、少なくとも来週前半は64,000円〜67,000円のC領域を中心としたBOX相場となる可能性が高い。

このもみ合い後、67,000円を超えるか、64,000円を割るかによって次の方向性が決まると考える。

下落シナリオ(可能性あり)

30MA(青)は下降を継続しており、60MA(紫)との間隔も縮小している。

図3では、このまま30MAが60MAの下へ入り、4MA(赤)も上昇後に再び下降へ転じ、90MA(橙)を割り込む下落パターンを想定している。図3の点線部分は今後の想定を示したものである。

この形になれば、現在の反発は下落途中の一時的な戻りであり、再びD領域へ向かう可能性が高まる。

類似した下落例:伊藤忠商事

図4では、伊藤忠商事の2026年4月6日前後に、30MA(青)が下降しながら60MA(紫)へ接近している状態を示している。

その後の図5を見ると、さらに下落へ進んだことが確認できる。今回の日経平均にも似た部分があるため、下落シナリオを考えるうえで参考となる事例である。

ただし、似たチャート形状だから必ず同じ結果になるわけではない点には注意が必要である。

類似した上昇例:ニッスイ

一方、図6はニッスイの2026年1月19日前後のチャートであり、30MAと60MAが接近した状態から、その後上昇した例である。

図7では、その後4MA・10MAが上向きとなり、上昇方向へ進んだことが確認できる。

日経平均との違いは、ニッスイでは4MA(赤)と10MA(緑)の上向きがより明確であった点である。

したがって今回の日経平均については、30MAと60MAの接近だけで上下を判断せず、4MAと10MAの傾きを合わせて確認することが重要である。

6 トレード戦略

今週の値動きを見ると、日足では30MA(青)が下降を続け、4MA(赤)の上昇角度もやや緩やかになっている。

さらに週後半は陰線を交えながら66,000円付近で上値を抑えられ、67,000円を簡単には突破できていない。

したがって、現時点では方向性が明確になったとは言いにくい。

C領域の中央付近で無理に売買するよりも、67,000円を超えるか64,000円を割るかを確認してから、買い・売りの方向を判断する方が合理的である。

特に初心者の場合、もみ合い相場の途中で方向を予測してエントリーするより、「BOXを抜けてから判断する」ことを意識した方がリスクを抑えやすい。

7 まとめ

来週の日経平均は、64,000円〜67,000円のC領域でのもみ合い相場となる可能性が最も高いと考える。

そのうえで重要な分岐点は明確である。

67,000円を超えればB領域へ移行し、上昇基調が強まる可能性がある。

64,000円を割ればD領域へ戻り、再び下落基調へ向かう可能性がある。

日足では4MAが上向く一方、30MAは依然として下向きであり、短期と中期の方向性が一致していない。

したがって来週は、方向を先回りして予測するよりも、64,000円と67,000円のどちらを明確に抜けるかを確認する週と考えるのが妥当である。

最後に

相場分析は知識だけではなく、過去のチャートを使って繰り返し検証することが重要である。

今回紹介したように、30MAと60MAが接近した状態でも、その後に上昇するケースと下落するケースの両方が存在する。

その違いを理解するには、4MA・10MA・30MA・60MA・90MAの位置関係や傾きを、実際の過去チャートで何度も確認することが重要である。

株式トレードシミュレーション「St-Gain」では、こうした過去の上昇・下落・もみ合い相場を実際のチャートを使って繰り返し検証できる。

初心者でも実際の資金を使わずに、チャート分析と売買判断を練習することが可能である。

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執筆:藤村信朗