今週(7/27〜7/31)の日経平均テクニカル分析|6週連続下落後の反発と6万円台攻防を見極める局面

今週の日経平均は、64,000円を割り込み一時60,448円まで下落した後、週後半に反発した。月足では長期上昇基調を維持する一方、週足は6週連続で下落し、日足でも30MAが下向きとなっている。来週は60,000円〜64,000円のもみ合い継続か、90MA付近からの反発、あるいは再下落へ進むかを慎重に見極める重要な局面である。

初心者向け概要

今週の日経平均は大きく下落した後、週の後半に少し持ち直した。ただし、まだ完全に上昇へ転じたとは判断できない状態である。来週は60,000円付近で下げ止まるか、64,000円を超えて回復するかが重要であり、値上がりを確認する前の早い買い判断には注意が必要である。

チャート確認の基本姿勢

チャート分析では、月足・週足・日足の順に確認することが基本である。月足で長期的な方向性を把握し、週足で中期トレンドの変化を確認したうえで、日足から直近の値動きと売買のタイミングを判断することが重要である。

先週のシナリオに対する評価

先週の分析では、下落を中心としたもみ合い相場を想定し、64,000円を明確に割り込んだ場合は、さらに下落する可能性があると予想していた。

実際には、7月28日に64,000円を陰線で下回り、7月29日には一時60,448円まで下落した。その後は週後半に陽線で反発し、最終的には64,000円付近まで回復した。

したがって、64,000円割れから一段安となるシナリオはおおむね予想どおりであった。一方、週後半には買い戻しも入っており、今後は下落途中の一時的な反発なのか、下げ止まりからの上昇転換なのかを見極める必要がある。

目次

  1. 日経平均の長期トレンド(月足)
  2. 中期トレンド(週足)
  3. 短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

1 日経平均の長期トレンド(月足)

月足では、直近の最下点から10カ月連続で上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込んだものの、その後は2カ月連続の陽線で回復していた。

今月は陰線となり、一時60,000円付近まで下髭を伸ばした。ただし、4MA(赤)は依然として上向きを維持し、その他の移動平均線も上昇基調にあるため、長期トレンドはまだ上向きである。

一方、上昇期間は14カ月に及んでおり、高値圏からの調整が長期化する可能性には注意が必要である。長期上昇基調は維持しているものの、これまでのような一方向の上昇相場ではなくなりつつある。

2 中期トレンド(週足)

週足では、大陽線形成後に下落へ転じ、今週で6週連続の下落となった。

今週のローソク足は、一時60,000円付近まで下落した後に大きな下髭を形成し、64,362円付近で取引を終えている。下値では買いが入ったものの、ローソク足は陰線であり、中期的な下落基調は継続している。

また、ローソク足は4MA(赤)と10MA(緑)を下回っている。4MAは下向きを継続し、10MAも上昇の勢いを失って横ばいへ移行しつつある。

週足では明確な上昇転換の形はまだ確認できず、中期的には慎重な見方が必要である。

3 短期トレンド(日足)

日足では、先週からの下落が継続し、7月29日には一時60,448円まで下落した。

その後は7月30日と31日に陽線となり、週後半は反発する展開となった。短期的には売られ過ぎに対する買い戻しが入ったと考えられる。

ただし、30MA(青)は明確に下向きとなっており、60MA(紫)との間隔も縮小している。これは中期的な下落パターンへ移行しつつある形である。

2日間の陽線だけで上昇転換と判断するのは早く、今後さらに陽線が続くか、4MA(赤)が上向きへ転じるかを確認する必要がある。

4 今週の相場ポイント

今週の最大のポイントは、60,000円付近まで下落した後に大きく反発し、長い下髭を形成したことである。

この動きは、60,000円付近で押し目買いが入ったことを示している。一方で、30MAが下向きであることから、相場全体の下落基調が完全に止まったとは判断できない。

来週は次の3点が重要である。

  • 60,000円付近を維持できるか
  • 64,000円を終値で明確に上回れるか
  • 4MAが横ばいから上向きへ転じるか

60,000円〜64,000円の範囲で推移する場合は、90MA(橙)付近を中心としたもみ合い相場となる可能性が高い。

一方、60,000円を明確に割り込めば下落再開、64,000円を超えて陽線が続けば反発局面入りが意識される。

5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性は低い)

週足では6週連続、日足では27日程度の下落が続いているため、日数面では下落の一服感が出始めている。

7月29日の安値から2日連続で陽線となったことから、60,000円付近で下げ止まり、来週は反発へ転じる可能性もある。

ただし、30MAが明確に下向きであるため、現時点では強い上昇トレンドへ転換したとは判断できない。上昇シナリオを確認するには、64,000円を明確に上回り、4MAが上向きへ転じる必要がある。

もみ合いシナリオ(可能性が高い)

週後半の陽線により、急激な下落には一服感が見られる。

一般的に、長期移動平均線である90MA付近で下げ止まった後は、一定期間もみ合う場合がある。今回も60,000円〜64,000円付近で売りと買いが拮抗し、方向性を探る展開となる可能性が高い。

月足では長期上昇基調を維持している一方、週足・日足は下向きである。この時間軸の違いからも、すぐに一方向へ動くより、レンジ相場を形成する可能性が高いと考えられる。

下落シナリオ(可能性あり)

30MAは下向きへ転じ、60MAとの間隔も縮小している。これは中期的な下落パターンの特徴である。

週後半の陽線は下落途中の一時的な反発にとどまり、90MA付近でもみ合った後に再び下落する可能性もある。

60,000円を明確に割り込んだ場合は、新たな下値を探る展開へ移行する可能性があるため注意が必要である。

6 トレード戦略

週後半に2日連続の陽線が形成されたが、すぐに上昇局面へ転換したと判断するのは時期尚早である。

現物取引で買いを検討する場合は、少なくとも陽線がさらに1〜2日続くことや、4MAが上向きへ転じることを確認したい。

また、64,000円を明確に上回れない場合は、戻り売りに押される可能性がある。価格だけでなく、ローソク足と移動平均線の傾きを確認したうえで判断することが重要である。

リスクを取って反発初動を狙う方法もあるが、その場合は60,000円割れなど、損切り条件を事前に明確にしておく必要がある。

7 まとめ

来週の日経平均は、60,000円〜64,000円付近のレンジ相場となる可能性が高い。

7月29日の安値から反発し、週後半は陽線となったため、下げ止まりの可能性は出てきた。ただし、30MAは下向きであり、全体的な下落基調が終了したとは判断できない。

今後は64,000円を超えて上昇へ向かうのか、90MA付近でもみ合った後に再び下落するのかを見極める必要がある。

最後に

相場分析では、知識だけではなく、過去の相場を使って繰り返し検証することが重要である。

特に今回のような急落後の反発局面では、陽線が出た直後に上昇転換と判断せず、移動平均線の傾きや数日間の値動きを確認する必要がある。

株式トレードシミュレーション「St-Gain」では、過去のチャートを使いながら、急落後の反発、もみ合い、再下落といった相場パターンを繰り返し練習できる。

初心者でも実際の資金を使わずに、チャート分析とトレード判断を身につけることが可能である。

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