今週(8/31〜9/4)の日経平均テクニカル分析|90MA割れ後の下落継続と63,000円攻防、来週の反発シナリオを検証

今週の日経相場は、66,000円付近のもみ合いから一段下落し、4MAと10MAが90MAを下回る弱い形となった。30MAも緩やかに下向きで、短期から中期の下落圧力が残る。一方、90MA付近では値動きが停滞しており、来週は63,000円前後で下げ止まるか、60,000円方向へ下落が進むか、反発へ転じるかを見極める局面である。

初心者向け概要

今週の日経相場は、65,000円前後まで下がり、短期的には値下がりしやすい流れが続いています。ただし、長期的な上昇傾向まで完全に崩れたわけではありません。来週は63,000円付近で下げ止まって反発するのか、それとも60,000円方向へさらに下落するのかを確認することが重要です。

チャート確認の基本姿勢

今週の日経相場のチャート分析では、月足→週足→日足の順で確認することが基本です。

月足で長期トレンド、週足で中期トレンド、日足で直近の方向性を見ることで、短期的な値動きだけに振り回されず、相場全体の位置を確認できます。

先週のシナリオに対する評価

先週は、90MA(橙)付近を中心とした攻防に注目し、そこから上方向または下方向へ離れる局面になる可能性を想定していました。

実際にはローソク足が90MA付近を下回り、相場は下方向へ進みました。ただし、現時点では下落幅がまだ限定的であり、本格的な下降トレンドが確定したとまでは判断できません。

したがって、「90MA付近が分岐点になる」という先週の見方はおおむね妥当であったと評価します。

来週も引き続き、90MA付近からどの方向へ離れていくかを確認する必要があります。

図1:9月4日時点の今週の日経相場のチャート

図1:9月4日時点の今週の日経相場のチャート  

目次

  1. 日経の長期トレンド(月足)
  2. 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
  3. 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
  4. 今週の日経相場のポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

1 今週の日経相場の長期トレンド(月足)

月足では、直近の最下点から長期間上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込みましたが、その後は再び陽線へ回復しました。

4MA(赤)を含む中長期移動平均線は、全体としてまだ上向きを維持しており、長期的な上昇トレンドそのものが完全に崩れた状態ではありません。

一方、上昇期間が長期化していることから、以前のような一方向の上昇ではなく、高値圏からの調整が長引く可能性には注意が必要です。

つまり、月足では上昇基調を残しているものの、短期・中期では調整が続いている状態と判断します。

2 今週の日経相場の中期トレンド(週足)

週足では、6週連続の下落後に一度反発しましたが、その後は4MA(赤)の上下をローソク足が行き来しており、明確な方向性を形成できていません。

4MAの上昇も止まり、中期的には横ばいから弱含みの状態です。

週足ではまだ30MA(青)が下支えする位置にありますが、短期線の勢いが弱いため、すぐに強い上昇トレンドへ戻る形にはなっていません。

したがって週足では、上昇相場というより、方向性を探している調整局面と見る方が妥当です。

3 今週の日経相場の中期トレンド(日足)

日足では、9月1日までは66,000円付近を中心としたもみ合いが続きましたが、9月2日以降は65,000円付近へ価格帯が一段下がりました。

4MA(赤)と10MA(緑)はともに明確な下向きとなっています。

図2:9月4日時点の今週の日経相場の日足における移動平均線のみのチャート(傾向が掴める)
図2ではローソク足を除き、移動平均線だけを表示しているため、各MAの方向性が非常に分かりやすくなっています。

図2:9月4日時点の今週の日経相場の日足における移動平均線のみのチャート(傾向が掴める)

図2ではローソク足を除き、移動平均線だけを表示しているため、各MAの方向性が非常に分かりやすくなっています。

現在の特徴を整理すると、

移動平均線現在の方向
4MA(赤)明確な下向き
10MA(緑)明確な下向き
30MA(青)緩やかな下向き
60MA(紫)ほぼ横ばい
90MA(橙)上向き

特に重要なのは、4MAと10MAがともに高値を切り下げながら下降していることです。

7月初旬以降、4MAと10MAは30MA、60MAを下回って下降し、90MA付近で一度反発しました。しかし、その反発でも以前の高値を更新できず、再び下降しています。

これは短期的には典型的な**「高値切り下げ」**の形であり、現在は下落方向への圧力が強い状態です。

4 今週の日経相場のポイント

今週の日経平均は、もみ合いから再び緩やかな下落へ移行しました。

最大の焦点は、今回の下落がどこで止まるかです。

現時点では次の価格帯が重要になります。

65,000円付近で横ばいとなるのか。

そこを下回っても63,000円前後で下げ止まり反発するのか。

あるいは62,000円を明確に割り、60,000円付近まで下落するのか。

図3:9月4日以降の今週の日経相場における傾向(4MA(赤))の予想図

図3でも、この先の4MAを中心に複数の方向が想定されています。現在は短期線が下降しているため、反発を予想して先回りするより、下げ止まりを確認することが重要です。

図3:9月4日以降の今週の日経相場における傾向(4MA(赤))の予想図

図3でも、この先の4MAを中心に複数の方向が想定されています。現在は短期線が下降しているため、反発を予想して先回りするより、下げ止まりを確認することが重要です。

5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性やや低い)

現在は4MAと10MAが下向きであるため、すぐに強い上昇へ転換する可能性は高くありません。

しかし、90MA付近や63,000円〜65,000円付近で売りが一巡し、ローソク足が4MAを明確に上回れば、短期的な反発へ転じる可能性があります。

特に4MAが横ばいから上向きへ変化し、10MAも下降角度を緩めることが上昇転換の確認ポイントになります。

もみ合いシナリオ(可能性あり)

短期線は下降していますが、ローソク足の下落スピードはそれほど急ではありません。

そのため、64,000円〜65,000円付近で売りと買いが拮抗し、数日間のもみ合いになる可能性があります。

ただし、もみ合いになったからといって上昇へ転換したとは判断できません。

もみ合い後にどちらへ抜けるかを確認することが重要です。

下落シナリオ(可能性あり)

現在は4MA(赤)、10MA(緑)が下向きであり、両線とも90MA(橙)付近を下回っています。

このため、現時点では下落継続の可能性も十分にあります。

63,000円を明確に割り込んだ場合は、次の節目となる62,000円、さらに60,000円付近まで下値を探る可能性があります。

今週の日経相場を過去の類似パターンから考える

今回の分析では、「一度下落した後に反発したものの、前回高値を更新できず再び下落する」という形に近い過去チャートを比較しています。

類似例① 1999年9月20日

図4:類似チャート(30年間の日経225のチャートで一番傾向がにている)基準日:1999年9月20日
図4は、今回の形に比較的近い例です。

図4:類似チャート(30年間の日経225のチャートで一番傾向がにている)基準日:1999年9月20日

図4は、今回の形に比較的近い例です。

短期線が下向きとなった後、いったん下落が進みますが、その後は下げ止まって反発しています。

したがって今回も、下落が続いたとしても、その後に反発局面が訪れる可能性を示す参考例になります。

類似例② 2009年11月17日

図5:類似チャート(基準日:2009年11月17日)
図5では、もみ合いを挟んだ後に再び下落し、その後下げ止まって上昇しています。

図5:類似チャート(基準日:2009年11月17日)

図5では、もみ合いを挟んだ後に再び下落し、その後下げ止まって上昇しています。

今回の日経相場も、今週の日経相場と同様に、短期的にもみ合いを形成しながら一段ずつ下値を切り下げる可能性があります。

類似例③ 2014年3月17日

図6:類似チャート(基準日:2014年3月17日)
図6では、直近のローソク足が横ばいとなり、もみ合い後に上昇へ転じています

図6:類似チャート(基準日:2014年3月17日)

図6では、直近のローソク足が横ばいとなり、もみ合い後に上昇へ転じています。

この例のように、下降していた4MAが横ばいとなり、その後上向きへ変化する場合は、反発シナリオを考えやすくなります。

今週の日経相場と3つの類似例から見た今回の評価

今週の日経相場のチャートでは、4MAと10MAが明確に下向きであり、両線とも高値を切り下げています。

そのため現時点では、すぐに上昇するパターンよりも、一旦下落またはもみ合いを挟んでから方向転換する可能性をやや高く見ます。

特に確認したいのは4MAです。

4MAが下降→横ばい→上昇へ変化すれば反発シナリオの可能性が高まります。

逆に4MAと10MAが下降を続け、ローソク足もその下で推移すれば、63,000円から60,000円方向への下落シナリオを警戒する必要があります。

6 トレード戦略

来週は、今週日経相場と同様に、短期的には下落基調ですが、下げ止まりが近づいている可能性もあるため、売買判断が難しい局面です。

特に現物取引では「下がったから安い」と判断して早く買うよりも、ローソク足が4MAを明確に上回り、4MAそのものが上向きへ変化することを確認してからエントリーする方が安全です。

信用取引の場合も、下降中に売りを追いかけると突然の反発に巻き込まれる可能性があります。

したがって、売り・買いのどちらかへ決め打ちするよりも、4MAと90MA付近の値動きを見ながらポジションを調整することが重要です。

7 まとめ

来週の日経相場は、短期的な下落基調が続いており、まずはどこで下げ止まるかを確認する週になりそうです。

現在は4MAと10MAが下向きであり、短期的には売り優勢です。

ただし、90MA付近や63,000円前後で下げ止まり、4MAが上向きへ転換すれば、反発局面へ移行する可能性があります。

したがって来週は、今週の日経相場と同様に

「下落を予測して追いかける週」ではなく、「下げ止まりと方向転換のサインを確認する週」

と考えるのがよいでしょう。

最後に

相場分析は知識だけではなく、実際の過去チャートを使って検証することが重要です。

今回のように、短期移動平均線が下降している局面でも、その後すぐ反発する場合、もみ合いを挟んで反発する場合、さらに下落する場合があります。

過去の類似パターンを繰り返し確認することで、こうした微妙な違いを判断する力を身につけることができます。

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