今週の日経平均(2026/8/10〜8/14)テクニカル分析|7万円突破が焦点、73,000円への上昇と反落シナリオを検証

今週の日経平均は、先週までのもみ合いを上抜け、8月14日の終値は68,713円まで上昇しました。月足は長期上昇基調を維持し、週足では4MAが上向きへ転換、日足でも短期線が上昇しています。一方、30MAはなお下向きであり、7万円付近は重要な分岐点です。来週は7万円突破から73,000円を目指すか、7万円を境にもみ合い・反落となるかが焦点です。

初心者向け概要

今週の日経平均は上昇が続き、約68,700円まで値を上げました。来週はまず70,000円を超えられるかが重要です。70,000円を超えて上昇が続けば73,000円付近も視野に入ります。一方、70,000円付近で上値を抑えられると、もみ合いや一時的な下落になる可能性があります。今は「上昇継続か、一旦休憩か」を見極める局面です。

結論を先に

今週の日経平均は、先週までのもみ合い相場から明確に上方向へ動き、短期的には上昇トレンドへ転換しました。

来週の最大のポイントは70,000円を明確に突破できるかです。

  • 70,000円を明確に超える → 73,000円付近を目指す上昇シナリオ
  • 70,000円付近で上値を抑えられる → 67,000円〜70,000円のもみ合い
  • 4MA・10MAが再び下向きになる → 短期的な反落シナリオ

現時点では、3つの中では上昇シナリオをやや優勢と考えます。ただし、30MA(青)が依然として下向きであるため、70,000円突破後の値動きを確認することが重要です。

先週のシナリオに対する評価

先週の概要では、「C領域でのもみ合い継続か、67,000円超えの上昇、64,000円割れの再下落かが焦点」としていました。

シナリオとしては66,600円付近で横ばいとなった後の下落も想定していましたが、一方で67,000円を明確に超えれば上昇基調へ移行する可能性も示していました。

実際には週前半から上昇基調となり、67,000円を突破した後、さらに68,000円台まで上昇しました。

したがって、先週を「上昇か下落かを決める分岐点」と捉えた点ではおおむね妥当であり、その後は上昇方向へトレンドが決まった週であったと評価できます。

下の図は8月14日金曜日までの日経225のチャートです。

目次

  1. 日経平均の長期トレンド(月足)
  2. 中期トレンド(週足)
  3. 短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

1 日経平均の長期トレンド(月足)

チャートを見る際は、月足→週足→日足の順で確認することが基本です。

月足では、直近の最下点から長期間にわたって上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込みましたが、その後は再び陽線へ回復しています。

4MA(赤)は引き続き上向きであり、その他の移動平均線も全体として上昇しています。このため、長期トレンドそのものは依然として上昇基調であると考えます。

一方、上昇期間が長期化しているため、高値圏での利益確定売りには一定の警戒が必要です。

現在は長期上昇トレンドの中で、短期的な調整を経て再び上昇を試している局面と判断できます。


2 中期トレンド(週足)

週足では、大陽線形成後に6週連続で下落した後、60,000円付近で長い下髭を形成して反発しました。

その後は陽線が続き、今週もローソク足は4MA(赤)の上に位置しています。

特に重要なのは、これまで下向きだった4MAが再び上向きへ転換したことです。

週足では下落トレンドから上昇トレンドへの転換が確認されつつあります。

4MAと10MAの位置関係がさらに改善し、両線がそろって上向きを維持できれば、中期的な上昇基調がより明確になると考えます。


3 短期トレンド(日足)

日足では、先週末までの下落から一転して、今週は陽線を中心とした上昇となりました。

8月12日には67,000円を終値で突破し、13日には68,000円台、14日には一時69,600円台まで上昇しています。

4MA(赤)と10MA(緑)はともに明確な上向きとなり、ローソク足も両線の上を維持しています。

また、4MAと10MAの間隔が大きく広がり過ぎず、一定の乖離を保ちながら上昇している点も重要です。

これは短期的には比較的安定した上昇トレンドの形と考えられます。

ただし、30MA(青)はまだ下向きです。

したがって、短期線は上昇、中期線にはまだ下落の名残がある状態であり、ここから本格的な上昇トレンドへ移行できるかが重要です。

下の図は8月14日時点での日経のチャートと今後の可能性のある動きを示したものです。


4 今週の相場ポイント

今週の日経平均で最も重要な変化は、週足の4MAが上向きへ転換し、日足の4MAと10MAもそろって上昇していることです。

先週までは「反発なのか、本格的な上昇なのか」が判断しにくい状態でしたが、今週は67,000円を明確に突破したことで、上昇方向への優位性が高まりました。

今後の最大の節目は70,000円です。

70,000円を明確に突破し、その水準を維持できれば、次の目標として過去の高値圏である73,000円付近が意識されます。

一方、70,000円付近で上値を何度も抑えられる場合は、67,000円〜70,000円付近でのもみ合いへ移行する可能性があります。

つまり来週は、

70,000円突破 → 上昇継続

なのか、

70,000円で上値を抑えられる → もみ合い・反落

なのかを判断する重要な週となります。


5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性は高い)

現時点では、このシナリオを最も重視します。

月足は長期上昇基調を維持しています。

週足では下落していた4MA(赤)が上向きへ転換し、ローソク足も4MAの上に復帰しています。

日足でも4MA(赤)と10MA(緑)はそろって上向きとなり、一定の乖離を保ちながら上昇しています。

したがって、来週はまず70,000円を試す可能性が高いと考えます。

70,000円を明確に突破し、陽線を伴って上昇が続けば、次の節目となる73,000円付近まで上昇する可能性があります。


もみ合いシナリオ(可能性あり)

上昇基調は強いものの、70,000円は心理的にもチャート上でも重要な節目です。

そのため、一気に突破するのではなく、67,000円〜70,000円付近で一旦もみ合う可能性もあります。

特に急上昇後は利益確定売りが出やすいため、70,000円付近で数日間横ばいとなっても、直ちに下落転換とは判断できません。

4MAと10MAが上向きを維持する限りは、上昇トレンド途中のもみ合いとして見ることができます。


下落シナリオ(可能性あり)

上昇シナリオを優先していますが、下落の可能性も残されています。

最大の理由は、30MA(青)が依然として下向きであることです。

短期的には4MAと10MAが上昇していますが、中期線である30MAの下降が完全には止まっていません。

そのため、70,000円付近で上昇が止まり、4MAが横ばいから下向きへ変化した場合は、一旦反落する可能性があります。

特に70,000円を超えられず陰線が続く場合は注意が必要です。


過去の類似チャートから今回を考える

今回の局面をより深く検証するため、過去の日経平均で似た移動平均線の形を確認します。

共通して見るポイントは次の4点です。

  • 4MA(赤)と10MA(緑)が上向き
  • 30MA(青)がまだ下向き
  • 30MAと60MA(紫)が接近または交差している
  • ローソク足が90MA(橙)の上にある

類似した上昇例① 日経225・2026年4月13日

図1(左上)は2026年4月13日時点の日経チャートです。8月14日時点のチャートとよく似ていることが分かります。

図(右上)2は図1からその後どのようになったかを示したチャート図です。

図1では、4MA(赤)が90MA(橙)付近まで下落した後に反発し、30MA(青)を上抜いています。

その後を示した図2では、日経平均が3,000円以上上昇しています。

今回の日経平均との共通点は、4MAと10MAの上昇が比較的明確であることです。

今回のチャートは、4つの比較事例の中ではこの図1のパターンに最も近いと考えます。

ただし、同じ形だから同じ結果になるわけではありません。

今回も70,000円を突破できるかを確認する必要があります。

類似した上昇例② 日経225・2013年7月2日

図3(左上):2013年7月2日時点の日経のチャート図  図4(右上):図3のチャートから経過したチャート図

図3も、4MA(赤)と10MA(緑)が90MA付近から上昇へ転じた例です。

その後を示した図4では上昇していますが、図1ほど大きな上昇にはなっていません。

今回との違いは、30MAと10MAの間隔が比較的小さいことや、90MA付近でもみ合った期間が長かった点です。

この例からは、上昇転換しても必ず急騰するわけではなく、緩やかな上昇になる場合があることが分かります。

類似したもみ合い例 日経225・2013年5月20日

図5(左上):2013年5月20日時点の日経のチャート図  図6(右上):図5のチャートから経過したチャート図

図5では、4MAと10MAが上向きになるものの、その傾きは比較的緩やかです。

また、短期移動平均線は60MA(紫)の下に位置しています。

その後の図6では、4MAや10MAが60MAを明確に上抜くことができず、複数の移動平均線が集中しながら横ばいへ移行しています。

このケースは、短期線が上昇しても長期線を突破できなければ、もみ合いへ移行する可能性があることを示しています。

類似した下落例 日経225・2023年9月4日

図7(左上):2023年9月4日時点の日経のチャート図  図8(右上):図7のチャートから経過したチャート図

図7では、今回と似た部分があるものの、30MA(青)がすでに横ばいに近く、10MAとの距離も小さい点が異なります。

また、今回よりも下落期間が長かった点も違います。

その後を示す図8では、一旦上昇した後に大きく下落しています。

この事例から分かるのは、最初の反発だけでトレンド転換と判断してはいけないということです。


類似例を比較した評価

4つの過去例を比較すると、現時点の日経平均は図1の2026年4月13日の上昇パターンに最も近いと考えます。

最大の理由は、4MA(赤)と10MA(緑)がともに明確に上向きとなり、ローソク足もその上で推移しているためです。

ただし30MA(青)はまだ下向きであるため、本格的な上昇トレンドが確定したわけではありません。

したがって、

「図1に近いため上昇優勢。ただし70,000円突破を確認するまでは確定ではない」

という評価が最も妥当です。

この比較は今回の記事の独自性が高い部分であり、単に「上がる・下がる」を予想するのではなく、過去の類似チャートを用いて現在の相場を検証する材料になります。


6 トレード戦略

月足・週足・日足を総合すると、現時点では上昇方向の可能性が高いと判断します。

ただし、70,000円は重要な節目であり、ここから高値を追いかける場合には注意が必要です。

70,000円付近では、

  • ローソク足が陽線を維持しているか
  • 4MAが上向きを維持しているか
  • 10MAとの乖離が急激に広がっていないか
  • 70,000円を終値で明確に上回れるか

を確認することが重要です。

70,000円を明確に突破すれば上昇方向のエントリーを検討しやすくなります。

一方、70,000円付近で陰線が続く場合は、無理に高値を追わず、もみ合いまたは押し目形成を待つ方が安全です。


7 まとめ

今週の日経平均は67,000円を突破し、短期的には明確な上昇基調へ転換しました。

週足の4MAも下向きから上向きへ転換し、中期的にも改善が見られます。

来週の最大の焦点は70,000円です。

70,000円を明確に突破すれば73,000円付近を目指す上昇シナリオが現実味を増します。

一方、70,000円付近で上値を抑えられれば、67,000円〜70,000円のもみ合い、あるいは短期的な反落も考えられます。

現時点では上昇シナリオを優先しますが、30MAがまだ下向きであるため、70,000円突破後の値動きを確認してから判断することが重要です。


最後に

相場分析は知識を覚えるだけではなく、過去のチャートを使って実際に検証することが重要です。

今回のように「4MAと10MAは上向きだが30MAはまだ下向き」という局面でも、その後に大きく上昇するケース、もみ合うケース、再び下落するケースがあります。

それぞれの違いを過去チャートで比較することで、相場の転換点を判断する力を身につけることができます。

株式トレードシミュレーション「St-Gain」では、過去のさまざまな相場局面を実際のチャートで繰り返し練習できます。

初心者でも実際の資金を使わずに、チャート分析から売買判断までを練習できます。

HOME

株取引を本番前に練習できる実践型 株シミュレーションツール[特許取得STST(Stock Trading Simulation Tool)で安全に投資練習] 株のトレードは、知識だけでなく経験が重…

執筆:藤村信朗