今週の日経相場(10/13〜10/16)|急落で短期下降へ、63,500円攻防と来週の反発・続落シナリオをテクニカル検証

概要

今週の日経相場は、10月15日の大幅下落で短期トレンドが下向きへ転じました。日足では4MA・10MAに加え、30MA・60MA・90MAも下降し始めています。週足では64,000円〜68,000円付近のレンジが意識され、来週は63,500円付近で下げ止まるか、割り込んで60,000円方向へ下落が進むかが重要な焦点です。

初心者向け概要

今週の日経平均は大きく下落し、短期的には値下がりしやすい形に変わりました。ただし、長期的な上昇傾向まで完全に崩れたわけではありません。来週は63,500円付近で下げ止まるか、それともさらに下落するかを確認することが重要です。急いで売買せず、反発のサインが出るかを見極めたい局面です。

先週のシナリオに対する評価

先週のブログでは、来週の確認ポイントとして次の4点を挙げていました。

  1. ローソク足が10MA(緑)を維持できるか
  2. 4MA(赤)の下向きが止まるか
  3. 4MA(赤)が再び上向きへ転換するか
  4. 10MAを割った場合、67,000円付近で下げ止まるか

実際には④の67,000円付近を大きく下回り、一時64,000円台まで下落しました。

週足では4MA(赤)、10MA(緑)、30MA(青)の上昇配列をまだ維持していますが、日足ではその順番が大きく崩れています。

したがって、先週想定していた下落シナリオよりも調整幅が大きくなった週でした。長期的な上昇基調そのものが完全に崩れたわけではありませんが、短期的には市場が明確に下落方向へ舵を切ったと判断できます。

目次

  1. 今週の日経相場の長期トレンド(月足)
  2. 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
  3. 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

1 今週の日経相場の長期トレンド(月足)

図1は、2026年10月16日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。

図1:2026年10月16日時点の日経225の月足・週足・日足チャート

月足では、直近の最下点から長期間上昇した後、一時は陰線で4MA(赤)を割り込みましたが、その後は再び陽線へ回復しました。

9月は4MA(赤)の下で下髭を伴う陽線となり、10月は現時点で4MA付近をまたぐ陰線となっています。

さらに、4MA(赤)はこれまでの上昇から、やや下降方向へ変化し始めています。

中長期の移動平均線は依然として上向きですが、月足でも上昇の勢いがやや弱くなっている点には注意が必要です。

2 今週の日経相場の中期トレンド(週足)

週足では、今週のローソク足が大陰線となりました。

これにより4MA(赤)の上昇は抑えられ、直近では波打つような形になりつつあります。

価格帯を見ると、おおむね64,000円〜68,000円付近で上下するレンジ相場が形成され始めているように見えます。

このため、週足では「明確な上昇トレンド」というよりも、レンジ内で方向性を探している状態と考える方が妥当です。

3 今週の日経相場の短期トレンド(日足)

今週は4営業日でしたが、10月13日から10MA(緑)を下回り、下降方向が明確になりました。

さらに10月15日には大幅な下落が発生し、短期トレンドは一段と弱くなりました。

図2ではローソク足を除き、移動平均線だけを表示しています。これを見ると現在の方向性が非常に分かりやすくなります。

図2:2026年10月16日時点の日足移動平均線のみを表示したチャート

現在の移動平均線は次のような状態です。

  • 4MA(赤):明確な下降
  • 10MA(緑):下降
  • 30MA(青):緩やかな下降
  • 60MA(紫):緩やかな下降
  • 90MA(橙):下降へ転じ始め

つまり、短期線だけでなく中長期線まで下向きへ変化し始めており、日足全体として下降トレンドが強まっている状態です。

4 今週の相場ポイント

図3を見ると、4MA(赤)、10MA(緑)、30MA(青)、60MA(紫)、90MA(橙)がすべて下降方向へ向かっています。

図3:10月16日以降の4MAを中心とした想定シナリオ

一方、週足では4MA(赤)が上下に波打つ形となっており、64,000円〜68,000円付近のレンジが意識されます。

特に週足では4MAが複数回高値を抑えられており、トリプル天井に近い形へ進む可能性があります。また10MA(緑)もダブルトップのような形を形成し始めているように見えます。

今後の重要な価格帯は63,500円付近です。

ここで反発すれば、63,500円〜68,500円付近のレンジ相場へ戻る可能性があります。

一方、63,500円を明確に割り込めば、次は60,000円付近まで下落が進む可能性があります。

5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性は低い)

現在は4MA(赤)が急角度で下降しているため、すぐに強い上昇へ転換する可能性は高くありません。

ただし、63,500円付近が前回安値として意識されるため、この水準で下げ止まり、陽線が連続すれば反発へ転じる可能性があります。

その場合、週足では再びレンジ相場へ戻り、64,000円台後半から68,000円付近を目指す可能性があります。

もみ合いシナリオ(可能性あり)

来週前半に下落が続いた後、63,500円付近で売りと買いが拮抗し、数日間のもみ合いになる可能性があります。

急落後はすぐに反転せず、一定期間横ばいとなることも少なくありません。

そのため、63,500円付近で下げ止まったからといって、すぐに上昇転換と判断するのは早いでしょう。

下落シナリオ(可能性が高い)

現時点ではこのシナリオを最も警戒します。

日足ではすべての移動平均線が下降方向へ向かっており、短期から中長期まで弱い形になっています。

63,500円付近を明確に割り込めば、次の節目として60,000円付近まで下値を探る可能性があります。

ただし、急落後は途中で反発することもあるため、一方向の下落と決めつけず、ローソク足と4MAの動きを確認することが重要です。

過去の類似チャートから考える

今回の局面に近い過去例として、図4〜図7を比較します。

図4:2018年9月6日を基準とした類似例

図4:2018年9月6日を基準日とした類似チャート

この例では、一旦下落した後、22,300円付近で下げ止まり、その後大きく反発しています。

今回の日経平均でも63,500円付近で同様に下げ止まり、反発する可能性はあります。

図5:2011年2月25日を基準とした類似例

図5:2011年2月25日を基準日とした類似チャート

この例では、下落後に数日間もみ合いましたが、その後さらに大きく下落しました。

今回も63,500円付近でもみ合った後、その水準を割り込む場合は注意が必要です。

図6:2023年3月16日を基準とした類似例

図6:2023年3月16日を基準日とした類似チャート

この例では、急落後に横ばいとなり、その後再び上昇へ転換しています。

今回も、急落後すぐに上昇するのではなく、一度もみ合いを形成してから回復する可能性があります。

図7:2024年7月19日を基準とした類似例

図7:2024年7月19日を基準日とした類似チャート

この例では、ローソク足が30MA(青)を明確に割り込み、その後大きな下落につながっています。

今回も30MAを下回り、さらに60MA、90MAまで下降が広がる場合には、下落が加速する可能性があります。

類似例から見た今回の評価

4つの類似例を見ると、今回のような急落後には、

  • すぐ反発するケース
  • もみ合い後に反発するケース
  • もみ合い後に再下落するケース
  • そのまま下落が加速するケース

のすべてが存在します。

したがって、形だけで将来を決めつけるのではなく、63,500円付近でのローソク足と4MAの変化を見ることが最も重要です。

6 トレード戦略

来週は、週前半の値動きを見極めることが重要です。

ローソク足がさらに陰線となり、10MA(緑)の下で推移する場合は、下落継続を警戒する必要があります。

一方、63,500円付近で下げ止まり、陽線が4MA(赤)の上へ戻り、4MAそのものが横ばいから上向きへ変化する場合は、反発の兆しと考えられます。

週足では、今後72,000円付近の高値を超える動きとなれば、W底から再び大きな上昇へ向かう可能性があります。

逆に、週足の4MAが下向きを強め、安値を切り下げる場合は、トリプル天井形成から大きな下落につながる可能性があります。

したがって、今週から来週にかけては、中期トレンドを判断するうえでも非常に重要な局面です。

7 まとめ

来週の日経平均は、短期的には下落基調が続いています。

最大の焦点は63,500円付近を維持できるかです。

63,500円付近で下げ止まり、4MAが上向きへ変化すれば、反発またはレンジ相場へ移行する可能性があります。

一方、63,500円を明確に割り込めば、60,000円付近まで下落が進む可能性が高まります。

来週は、価格だけではなく、ローソク足と4MA・10MAの傾きの変化を確認することが重要です。

図の説明

  • 図1:2026年10月16日時点の日経225の月足・週足・日足チャート
  • 図2:2026年10月16日時点の日足移動平均線のみを表示したチャート
  • 図3:10月16日以降の4MAを中心とした想定シナリオ
  • 図4:2018年9月6日を基準日とした類似チャート
  • 図5:2011年2月25日を基準日とした類似チャート
  • 図6:2023年3月16日を基準日とした類似チャート
  • 図7:2024年7月19日を基準日とした類似チャート

最後に

相場分析は、知識を覚えるだけではなく、実際の過去チャートで繰り返し検証することが重要です。

今回のような急落局面でも、その後すぐ反発する場合、もみ合い後に上昇する場合、さらに下落する場合があります。

こうした違いを実際のチャートで確認することで、相場転換のサインを見極める力を高めることができます。

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