今週の日経相場|2026年10月5日~10月9日の日経平均を分析
今週の日経相場のチャートを確認するときは、目先の日足だけで判断するのではなく、月足→週足→日足の順番で確認することが重要です。
月足で長期的な相場環境を確認し、週足で中期的な方向を把握したうえで、最後に日足で短期的な売買の勢いを確認します。
今週の日経相場では、週前半に70,000円を超えて上昇しましたが、その後は利益確定売りなどによって反落しました。
日足では、これまで4MA(赤)と10MA(緑)が一定の間隔を保ちながら右肩上がりとなっており、短期的な上昇の勢いが強い状態でした。
しかし今週後半になると、その間隔が急速に縮まり、4MAは下向きへ変化しています。
一方、10MAと30MAはまだ上向きを維持しています。
さらに10月9日のローソク足は、10MA付近まで下落したあと反発し、下ヒゲ陽線となりました。
したがって現在は、
「上昇トレンドが終わった」と判断する段階ではなく、短期調整が10MA付近で止まるかどうかを確認する段階
と考えています。
初心者向け|今週の日経相場を簡単に説明すると
今週の日経平均は、70,000円付近まで大きく上昇したあと、いったん下落しました。
ここで注目したいのが、4MAと10MAという短期の移動平均線です。
先週までは、4MAと10MAが一定の間隔を保ちながら、ともに右肩上がりになっていました。
これは、短期的には上昇の勢いが強い状態です。
ところが今週後半から、4MAが下向きとなり、10MAとの間隔が急速に縮まってきました。
つまり、
「強かった上昇の勢いが、少し弱くなってきた」
という状態です。
ただし、10MAはまだ上向きです。
さらに10月9日は、株価が10MA付近まで下がったあと再び上昇して終わっています。
そのため来週は、
10MA付近で踏みとどまって再び上昇するのか、それとも10MAを明確に割ってさらに下落するのか
を見ることが重要です。
先週のシナリオに対する評価
先週のブログでは、次の4点を重要なポイントとしていました。
①69,000~70,000円を突破できるか
②4MAと10MAが一定の間隔を保ちながら上昇を続けるか
③10MAの安値切り上がりが継続するか
④週足4MAと10MAの位置関係がさらに改善するか
実際には、日経平均は70,000円付近まで上昇しました。
しかし、その後は上値を維持できず、週後半には利益確定売りなどから下落しました。
特に注目したいのは、4MAと10MAの間隔が急速に縮まったことです。
これは先週から注目していたポイントそのものです。
一方、4MA・10MA・30MAの位置関係を見ると、短期から中期の基本的な上昇配列はまだ大きく崩れていません。
したがって先週示した、
「70,000円付近の突破」と「4MA・10MAの間隔」
という2つの判断ポイントは、今週の相場を見るうえでも有効であったと評価しています。
今後は「70,000円を超えられるか」から、「10MAで下げ止まれるか」へ注目点が移りました。
目次
1.今週の日経相場の長期トレンド(月足)
2.今週の日経相場の中期トレンド(週足)
3.今週の日経相場の短期トレンド(日足)
4.今週の日経相場ポイント
5.来週の日経相場のシナリオ
6.トレード戦略
7.まとめ
図1は、2026年10月9日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。

以下、月足→週足→日足の順番で確認します。
1.今週の日経相場の長期トレンド(月足)
月足では、直近の安値から長期間上昇したあと、一度陰線となって4MA(赤)を割りました。
その後は再び上昇し、9月は長い下ヒゲを伴う陽線となりました。
10月のローソク足は、現時点では4MAより上側に位置しています。
これは長期的には上昇トレンドを維持していることを示す材料の一つです。
ただし、10月はまだ途中です。
月足では、途中の値動きよりも月末時点で4MAより上側を維持できるかが重要です。
10月のローソク足が最終的に4MAより上側で陽線となれば、月足4MAの再上昇につながる可能性があります。
したがって月足では、
「長期的な上昇トレンドは維持されているものの、10月末まで現在の位置を保てるかを確認する段階」
と考えています。
2.今週の日経相場の中期トレンド(週足)
週足では、4週間の下落後に反発し、4MA(赤)は下向きから上向きへ変化しました。
10MA(緑)も上向きとなり、4MAが10MAを上抜く形となっています。
これは中期的には上昇方向への変化を示す材料です。
また、中長期の移動平均線を含めると、上昇方向への配列も改善しています。
一方、今週のローソク足は70,000円付近まで上昇したあと上値を抑えられ、上ヒゲを伴う小さな実体となっています。
つまり、
「中期的な上昇基調は維持しているものの、70,000円付近では売り圧力が強くなっている」
状態です。
さらに週足では、過去の高値が72,000円付近にあります。
今後、
70,000円を突破して72,000円方向へ進むのか
それとも再び上値を抑えられるのか
によって週足の形は大きく変わります。
このため、今週から来週にかけての動きは中期トレンドを判断するうえでも重要です。
3.今週の日経相場の短期トレンド(日足)
日足では、今週前半に急速な上昇がありました。
その際、4MA(赤)が急角度で上昇し、10MA(緑)との間隔も一時大きく広がりました。
先週までは、
4MAと10MAが一定の間隔を保ちながらともに右肩上がり
という、比較的安定した短期上昇の状態でした。
しかし、4MAの上昇が急になったことで10MAとの間隔が拡大し、その後70,000円付近から利益確定売りなどによって調整へ入りました。
現在は4MAが下向きへ変化し、10MAとの間隔が急速に縮まっています。
一方、10MAと30MAはまだ上向いています。
図2の移動平均線を整理すると、現在は次の状態です。

| 移動平均線 | 10月9日時点の状態 | 判断 |
|---|---|---|
| 4MA(赤) | 上昇から下向きへ転換 | 短期調整 |
| 10MA(緑) | 上向きを維持 | 短期上昇はまだ維持 |
| 30MA(青) | 上向き | 中期的に改善 |
| 60MA(紫) | ほぼ横ばい | 中期の方向転換を確認中 |
| 90MA(橙) | 上向き | 長期的な下支え |
また、30MAが上昇して60MA付近を上回る位置まで来ています。
したがって、短期的には調整していますが、中期移動平均線まで大きく崩れたわけではありません。
特に重要なのが10MAです。
10月9日のローソク足は、一時10MA付近まで下落しましたが、その後反発して下ヒゲ陽線となりました。
このため、
10MAが短期的な下値支持として機能するのか
が来週最大のポイントになります。
4.今週の日経相場のポイント
今週の日経相場の最大のポイントは、70,700円付近から始まった調整がどこで止まるかです。
特に10月9日の値動きには注目しています。
ローソク足は10MA付近まで下落しましたが、その後反発し、下ヒゲ陽線となりました。
つまり、現時点では10MA付近で買いが入ったと見ることができます。
来週は、
①ローソク足が10MAより上を維持できるか
②4MAの下向きが止まるか
③4MAと10MAの間隔が再び広がり始めるか
を確認します。
10MA付近で下げ止まり、4MAが再び上向けば、今回の下落は上昇トレンドの中の短期調整だった可能性が高まります。
反対に、ローソク足が10MAを明確に割り、4MAもさらに下向きとなれば、調整がもう一段深くなる可能性があります。
5.来週の日経相場の3つのシナリオ
今週の日経相場の値動きをもとに、来週の日経相場のシナリオを3つ想定します。

上昇シナリオ【可能性あり】
来週、10MA付近で2~3日程度もみ合ったあと、再び上昇へ転じる可能性があります。
10月9日のローソク足は、10MA付近から反発した下ヒゲ陽線です。
この反発が続き、
ローソク足が10MAより上を維持
→4MAの下落が止まる
→4MAが再び上向く
という流れになれば、上昇再開の可能性が高まります。
その場合にはまず70,000円付近、さらに上抜ければ前回高値72,400円付近が次の目標として意識されます。
もみ合いシナリオ【可能性あり】
10MA付近の68,500円前後で、数日間もみ合う可能性があります。
現在、10MAと30MAは上向きを維持しているため、短期調整がすぐに大きな下落へつながるとは限りません。
そのため、
68,000円台後半~70,000円前後
で方向感を探る展開も考えられます。
この場合には、4MAの傾きに注目します。
4MAが下向きから横ばいへ変われば、調整終了の兆候になります。
さらに4MAが再び上向けば、上昇シナリオへ移行する可能性があります。
下落シナリオ【可能性あり】
10MAをローソク足が陰線で明確に割り込んだ場合には、短期調整がさらに深くなる可能性があります。
ただし、
「10MAを割った=下落トレンド確定」
とすぐに判断するのではなく、その後の4MA・30MA・90MAとの位置関係も確認する必要があります。
次の下値候補としては、90MAなどが位置する67,000円前後が意識されます。
ここまで下落した場合には、ローソク足が90MA付近で反発するのか、それともさらに下へ進むのかを確認します。
過去の類似チャートから考察
今回は、
上昇後に高値をつけ、4MAが下向きへ転換し始めた局面
という共通点を持つ3つの過去チャートを比較します。
重要なのは、似た形であっても、その後の値動きは大きく異なることです。
(1)図4:2024年7月16日前後

2024年7月16日の例では、大きく上昇したあと高値を形成し、4MAが下向きへ転換しました。
その後、ローソク足は10MAを割り込み、さらに中長期移動平均線も下回って大幅な下落となっています。
これは、
「高値形成→4MA下向き→10MA割れ→大幅下落」
というパターンです。
今回も、10MAを明確に割り込んだ場合には、このような下落パターンに注意する必要があります。
(2)図5:2024年1月15日前後

2024年1月15日の例では、高値から一度下落しました。
しかし、その後すぐに陽線となり、4MAの下向きが止まっています。
さらに4MAが10MAを下回らず、その後数日間上昇しています。
これは、
「一時下落→すぐに陽線で反発→4MAの下降停止→再上昇」
というパターンです。
今回の10月9日も下ヒゲ陽線となっているため、次の営業日に陽線が続き、4MAの下向きが止まるかどうかが重要です。
(3)図6:2010年1月19日前後

2010年1月19日の例では、高値形成後に4MAが下向きへ変化しています。
その後も陰線が続き、ローソク足は10MAを割り込み、中長期移動平均線付近まで下落しました。
最終的には下げ止まっていますが、
「4MA下向き→10MA割れ→中長期MAまで調整」
というパターンになっています。
今回も10MAを維持できなければ、90MAなど中長期移動平均線付近まで調整する可能性を考えておく必要があります。
3つの類似チャートから分かること
今回の3例には、大きな違いがあります。
2024年7月の例では、その後大幅に下落しました。
2024年1月の例では、すぐに陽線が現れ再上昇しました。
2010年1月の例では、中長期移動平均線まで調整したあと下げ止まりました。
この違いを生んだ重要な判断材料の一つが、
「10MA付近で下げ止まったか、それとも明確に割り込んだか」
です。
したがって現在の日経平均でも、来週の10MA付近の値動きが非常に重要になります。
6.トレード戦略
来週前半は、まずローソク足が10MAを維持できるかを確認します。
順張りの場合には、現時点で4MAが下向きとなっているため、急いで上昇を追いかけるよりも、
10MAで下げ止まる
→4MAの下落が止まる
→陽線が4MAより上へ戻る
→4MAが再び上向く
という流れを確認する方法があります。
反対に、
陰線で10MAを明確に割る
→4MAの下向きが継続する
場合には、短期調整が深くなる可能性があります。
また、週足では今後の高値の形にも注意します。
72,000円付近の前回高値を上抜けば、中期的な上昇が強まる可能性があります。
一方、70,000~72,000円付近で何度も上値を抑えられる場合には、天井形成の可能性も含めて慎重に確認する必要があります。
一つのシナリオに決めつけず、10MA、4MA、そして前回高値の3点を順番に確認することが重要です。
7.まとめ|来週は10MAで下げ止まれるかが最大のポイント
2026年10月5日~9日の今週の日経相場では、週前半に70,000円を超えて上昇したあと、利益確定売りなどによって調整しました。
先週までの4MAと10MAは、一定の間隔を保ちながらともに右肩上がりとなっており、短期的な上昇の勢いが強い状態でした。
しかし今週後半には、4MAが下向きへ変化し、10MAとの間隔が急速に縮まっています。
これは、短期的な上昇の勢いが弱まったことを示す重要な変化です。
一方、10MAと30MAはまだ上向きを維持しています。
さらに10月9日のローソク足は、10MA付近まで下落したあと反発し、下ヒゲ陽線となりました。
したがって来週は、
①ローソク足が10MAを維持できるか
②4MAの下向きが止まるか
③4MAが再び上向きへ転換するか
④10MAを割った場合、67,000円付近で下げ止まるか
の4点を確認します。
10MA付近で踏みとどまり、4MAが再び上向けば、70,000円、さらに72,400円付近を試す展開が意識されます。
反対に10MAを明確に割り、4MAの下落が続く場合には、67,000円付近まで調整する可能性にも注意が必要です。
来週は「上昇か下落か」を最初から決めるのではなく、10MAが下値支持として機能するかを確認する週と考えています。
図の説明
図1
「2026年10月9日時点の今週の日経相場、日経225の月足・週足・日足チャート」
図2
「2026年10月9日時点の日経225日足の移動平均線、4MA下向きと10MA・30MA上向きの位置関係」
図3
「2026年10月9日以降の日経225予想、10MA付近から72,400円方向への反発シナリオ」
図4
「2024年7月16日の日経225類似チャート、高値形成後10MAを割り大幅下落した例」
図5
「2024年1月15日の日経225類似チャート、下落後すぐに陽線となり4MAが反転した例」
図6
「2010年1月19日の日経225類似チャート、10MA割れ後に中長期移動平均線まで調整した例」
最後に|相場分析では「どこで変化したか」を検証することが重要です
相場分析では、知識だけではなく、実際の過去チャートを使って繰り返し検証することが重要です。
今回の3つの類似チャートを見ても、高値から4MAが下向きになったあとの動きは同じではありません。
大幅に下落した例もあれば、すぐに反発した例、中長期移動平均線まで調整してから下げ止まった例もあります。
重要なのは、
「4MAが下向いたから必ず下落する」
と覚えることではありません。
「その後10MAで下げ止まったのか」「10MAを割ったのか」「4MAが再び上向いたのか」
まで確認することが重要です。
また、これまで継続して確認している、
「4MAと10MAが一定の間隔を保ちながら右肩上がりになっているか」
という視点も、短期的な上昇の勢いを判断する重要な材料になります。
過去のさまざまな相場パターンを繰り返し練習することで、小さな変化を見逃さず、根拠を持って売買判断する力を身につけることにつながります。
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