今週の日経相場(11/2〜11/6)|60,000円割れで57,000円台へ急落、下降パーフェクトオーダーと来週の下値
概要
今週の日経相場は60,000円を割り、11月6日には終値57,434円まで急落しました。月足では10MAを下回り、週足では60MAを割り、日足では主要移動平均線がすべて下向きの下降パーフェクトオーダーです。来週は57,000円付近で下げ止まるか、55,000円や52,500円方向へさらに下落が続くかが最大の焦点です。
初心者向け概要
今週の日経相場は大きく下落し、60,000円を割って57,000円台まで下がりました。短期だけでなく、中期・長期の移動平均線も下向きになっています。来週は57,000円付近で下げ止まるのか、それとも55,000円や52,500円方向まで下落が続くのかを確認することが重要です。
先週のシナリオに対する評価
先週のブログでは、62,000円を維持できるか、それとも60,000円方向へ下落するかを重要なポイントとしていました。
その中では、62,000円を明確に割り込んだ場合には、60,000円方向への下落リスクが高まると考えていました。
実際の今週の日経相場は、11月2日の終値63,081円から下落が続き、11月6日には60,000円を大きく割り込み、安値56,745円、終値57,434円まで下落しました。
したがって、先週想定していた下落シナリオに近い動きとなっており、方向性については一定の評価ができると考えます。
ただし、下落幅は想定以上に大きく、60,000円を短時間で大きく割り込んだ点は、今後の分析で重視する必要があります。
目次
- 今週の日経相場の長期トレンド(月足)
- 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
- 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
- 今週の相場ポイント
- 来週のシナリオ
- トレード戦略
- まとめ
図1は、2026年11月6日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。このチャートを基本として、月足→週足→日足の順番で確認します。

1 今週の日経相場の長期トレンド(月足)
月足では、直近の安値から長期間上昇した後、一度陰線で4MA(赤)を割り込みましたが、その後は再び上昇していました。
しかし、直近では状況が変わり始めています。
4MA(赤)はこれまでの上昇から下向きへ変化し、11月のローソク足も大きく下落しています。
さらに、これまで下値を支えてきた10MA(緑)をローソク足が下回り始めています。
このため、これまで続いていた長期上昇トレンドは明らかに弱まり、長期的にも調整局面から下落局面へ移行する可能性が高まった状態と考えます。
ただし、月足は日足や週足よりも変化がゆっくりであるため、1本のローソク足だけで長期下降トレンド確定と判断するのではなく、今後10MAの下で推移する期間が続くかを確認する必要があります。
2 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
週足では、今週の大幅下落によってチャートの形が大きく変化しました。
4MA(赤)と10MA(緑)が30MA(青)を下回り、短期から中期の移動平均線が下方向へ向かっています。
さらに今週は大きな陰線となり、ローソク足が60MA(紫)付近まで下落し、一時的に下回る形となりました。
これまで週足では、64,000円〜68,000円付近を中心としたレンジ相場が続いていました。
しかし、そのレンジを下抜けたことで、中期トレンドはこれまでの「もみ合い」から明確な下落方向へ傾き始めたと判断できます。
特に4MA・10MA・30MAの並びと傾きが下方向へ揃ってきているため、今後は60MA付近が支持線として機能するかが重要です。
3 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
日足では、下落トレンドがさらに明確になりました。
11月2日はローソク足自体は陽線でしたが、終値は前営業日を下回っています。その後、4日・5日と下落が続き、11月6日は始値60,374円に対して安値56,745円、終値57,434円となる大幅下落となりました。
11月6日の下落幅は前日比3,643円、率にして5.96%でした。
4MA(赤)は10MA(緑)を下回り、さらに両線とも急角度で下降しています。
現在の日足では、上から
90MA(橙)
60MA(紫)
30MA(青)
10MA(緑)
4MA(赤)
という順番になりつつあり、さらに各移動平均線がすべて下向きです。
これは、私がチャート分析で重視している下降パーフェクトオーダーに近い形です。
短期だけではなく、中期・長期の移動平均線まで下向きとなっているため、現時点では強い下降トレンドと判断します。
図2は日足の移動平均線のみを表示したチャートです。

現在の移動平均線は、
4MA:下降
10MA:下降
30MA:下降
60MA:下降
90MA:下降
となっています。
特に4MAと10MAの下降角度が大きく、30MAとの乖離も拡大しています。
この点からも、短期的な下降圧力はまだ強いと考えます。
4 今週の相場ポイント
今週の日経相場で最も重要なのは、月足・週足・日足の3つの時間軸で下落方向が揃ってきたことです。
月足では4MAが下向きとなり、ローソク足は10MAを下回っています。
週足では大陰線が形成され、60MA付近まで下落しています。
そして日足では、主要な5本の移動平均線がすべて下向きとなり、下降パーフェクトオーダーに近い状態です。
特に4MAと30MAの距離が大きく広がっている点は、現在の下落の勢いが非常に強いことを示しています。
一方で、短期間に急激に下落したため、反発にも注意が必要です。
10月上旬の高値から数えると下落期間も長くなっており、いつ短期的な戻りが発生しても不思議ではありません。
ただし、「大きく下がったから、そろそろ上がる」と判断することは危険です。
4MAや10MAが下向きの間は、反発しても一時的な戻りで終わり、再び下落する可能性があります。
5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性は低い)
現時点では、上昇シナリオの可能性は低いと考えます。
4MAと10MAの下降角度が大きく、30MA・60MA・90MAも下向きとなっているためです。
ただし、57,000円付近で下げ止まり、大きな陽線や長い下髭が形成されれば、短期的な反発が始まる可能性があります。
その場合でも、まず4MAが横ばいから上向きへ転じることを確認する必要があります。
また、その反発が10MA付近で止まる場合は、一時的な戻りにすぎない可能性があります。
もみ合いシナリオ(可能性あり)
下落期間が長くなり、値幅も急速に拡大しているため、57,000円付近から一旦もみ合いに入る可能性があります。
一般的なチャート分析では、一定本数の下落後にトレンド転換やもみ合いを意識することがありますが、「23本だから必ず反転する」という固定的な法則ではありません。
したがって、本数だけではなくローソク足と移動平均線の変化を確認することが重要です。
来週、57,000円〜59,000円付近でローソク足が横ばいとなり、4MAの下降角度が緩やかになれば、短期的な底固めの可能性が高まります。
下落シナリオ(可能性はやや高い)
現時点では、このシナリオを最も警戒します。
月足・週足・日足の4MAがいずれも下向きとなり、日足では主要移動平均線が下降方向へ揃っています。
特に4MAと10MAの下降角度が大きく、短期的な下落圧力は依然として強い状態です。
57,000円付近を明確に割り込んだ場合、次の節目として55,000円が意識されます。
さらに55,000円を割れば、過去の上昇途中でもみ合った価格帯である52,500円付近まで下落する可能性も考えておく必要があります。
図3で示したように、
57,000円付近で下げ止まる場合
55,000円まで下落する場合と52,500円まで一段安となる場合
の複数のケースを想定しておくことが重要です。
過去の類似チャートから今後を考察
今回は、急落後も4MAが下向きで、下降トレンドが続いている場面を中心に過去の類似チャートを確認します。
図4:2004年7月27日の類似例

2004年7月27日時点では、4MAと10MAがともに下降し、ローソク足も主要移動平均線の下で推移していました。
その後、一度反発しましたが、上昇は長く続かず再び下落しました。
最終的には8月16日付近で安値を形成した後、反発しています。
この例は、下降トレンド中の短期反発を本格的な上昇転換と判断すると、その後の再下落に巻き込まれる可能性があることを示しています。
図5:2018年10月25日の類似例

2018年10月25日前後では、大きく下落した後、数日後に一度反発しています。
しかし、その後すぐ本格上昇にはならず、しばらくもみ合った後に再び下落しました。
その後、さらに安値を形成してから本格的な上昇へ転じています。
今回も最初の反発だけで底打ちと判断するのではなく、4MA・10MAの方向転換を確認することが重要です。
図6:2024年8月2日の類似例

2024年8月2日時点では強い下落が続いており、その後さらに急落しました。
しかし、急落後は短期間で大きく反発しています。
これは、下降トレンドが非常に強い場面でも、急激な売られ過ぎによって大きな反発が発生することがある例です。
今回も57,000円や55,000円付近まで急落した場合には、その後の反発幅が大きくなる可能性があります。
ただし、反発の発生時期を事前に決めつけることはできません。
図7:2021年7月21日の類似例

2021年7月21日前後では、下落後にすぐ本格的な上昇には移らず、約1カ月程度もみ合いました。
その後、移動平均線の向きが改善し、本格的な上昇へ転じています。
この例は、急落後にすぐ反発するケースだけではなく、長い底固め期間を経てから上昇するケースもあることを示しています。
類似例から考える今回の評価
4つの類似例から分かることは、強い下降トレンドの後には必ず同じ形の反発が起こるわけではないということです。
2004年と2018年の例では、いったん上昇した後に再下落しています。
それとは違い、2024年の例では、急落後に短期間で大きく反発しました。
2021年の例では、約1カ月のもみ合いを経て本格上昇しています。
今回の日経相場は下降パーフェクトオーダーに近く、4MAと10MAの下降角度も大きいため、現時点では下落継続をやや優勢に考えます。
ただし、すでに大幅な下落が進んでいるため、短期的な急反発が発生する可能性も十分にあります。
したがって「いつ底になるか」を予想するよりも、4MA・10MAがどのように変化するかを確認して判断することが重要です。
6 トレード戦略
来週は、57,000円付近で下落が止まるのか、それとも55,000円、さらに52,500円方向へ下落するのかを見極めることが最も重要です。
現物取引では、価格が大きく下落したという理由だけで買うのではなく、下降トレンドが止まったことを確認する必要があります。
特に根拠のないナンピン買いは避け、4MAが横ばいから上向きへ変化し、さらに10MAも下げ止まることを確認してから判断する方が安全です。
信用取引の場合も、急落局面では反発幅が非常に大きくなる可能性があるため、一方向へ建玉を偏らせ過ぎないことが重要です。
下降トレンド中に一時的な反発が発生しても、再び下落するケースは過去にも多く見られます。
そのため、現時点では無理にトレンドを予想してエントリーするよりも、相場の方向性が明確になるまで待つことも重要なトレード判断です。
7 まとめ
今週の日経相場は60,000円を大きく割り込み、11月6日の終値は57,434円となりました。
月足では4MAが下向きとなり、週足では大陰線が60MA付近まで下落しています。
日足では4MA・10MA・30MA・60MA・90MAがすべて下向きとなり、下降パーフェクトオーダーに近い状態です。
したがって、現時点では下落トレンドが続く可能性をやや高めに考えます。
来週は57,000円付近で下げ止まるかが第一のポイントです。
57,000円を割れば55,000円、その下では52,500円付近も視野に入ります。
一方、大幅下落後であるため、短期的に大きく反発する可能性にも注意が必要です。
重要なのは底値を当てることではなく、4MA・10MAの変化を確認し、下降トレンドが本当に止まったかを見極めることです。
図の説明
図1:2026年11月6日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。月足→週足→日足の順に長期・中期・短期の下降トレンドを確認する基本チャートです。
図2:2026年11月6日時点の日足移動平均線を表示したチャートです。4MA・10MA・30MA・60MA・90MAがすべて下向きとなっていることを確認できます。
図3:11月6日以降の日経相場を考える予想図です。57,000円付近で下げ止まるケースと、55,000円や52,500円方向へ下落するケースを想定しています。
図4:2004年7月27日を基準日とした類似チャートです。その後、一度反発したものの再び下落し、8月中旬に安値を形成した後に上昇しています。
図5:2018年10月25日を基準日とした類似チャートです。下落後に短期反発しましたが、もみ合いを経て再び下落し、その後底打ちから上昇しています。
図6:2024年8月2日を基準日とした類似チャートです。その後さらに急落したものの、安値形成後に大きく反発した例です。
図7:2021年7月21日を基準日とした類似チャートです。その後約1カ月もみ合った後、本格的な上昇へ転じた例です。
最後に
相場分析は知識だけではなく、実際の過去チャートを使って検証することが重要です。
今回の類似例でも、急落後すぐに反発する場合、一度反発して再下落する場合、長期間もみ合ってから上昇する場合など、その後の動きは異なります。
過去のさまざまなパターンを繰り返し練習することで、「大きく下がったから買う」といった単純な判断ではなく、移動平均線やローソク足の変化を確認して判断する力を身につけることができます。
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