今週の日経相場(10/19〜10/23)|62,000円攻防と全移動平均線下向き、来週60,000円を試すか

概要

今週の日経相場は63,500円を明確に割り込み、10月23日には一時61,462円まで下落した。日足では4MA・10MAに加え、30MA・60MA・90MAも下向きとなり、全体として下降基調が強まっています。来週は62,000円付近で反発できるか、割り込んで60,000円方向へ下落が進むかが最大の焦点です。

初心者向け概要

今週の日経平均は大きく下落し、62,000円付近まで下がりました。短期だけでなく中期の移動平均線も下向きになっており、まだ下落途中と考えられます。来週は62,000円付近で下げ止まるか、それとも60,000円方向まで下落するかを確認することが重要です。

先週のシナリオに対する評価

先週のブログでは、63,500円付近で下げ止まるか、それとも63,500円を割り込んで60,000円方向へ下落が進むかを重要な焦点としていました。

また、来週のシナリオでは下落シナリオの可能性を高めに見て、下値への警戒が必要と考えていました。

実際の今週の日経相場は63,500円を明確に割り込み、10月23日には安値61,462円まで下落しました。

したがって、方向性としては想定していた下落シナリオに近い動きとなっており、先週の見通しは一定の評価ができると考えます。

目次

  1. 今週の日経相場の長期トレンド(月足)
  2. 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
  3. 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

図1は、2026年10月23日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。このチャートを基本として、月足→週足→日足の順に確認します。

図1:2026年10月23日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。長期・中期・短期のトレンドを確認する基本チャートです。

1 今週の日経相場の長期トレンド(月足)

月足では、直近の安値から長期間上昇した後、一度陰線で4MA(赤)を割りましたが、その後は陽線が続き、上昇を回復していました。

先月9月は、4MA(赤)の下まで下髭を伸ばした陽線となりました。

一方、10月は現時点で4MAをまたぐ陰線となっており、ローソク足は10MA(緑)の上に位置しています。

さらに、これまで上向きだった4MAは、10月に入りやや下向きへ変化し始めています。

このため、長期上昇トレンドが完全に崩れたとはいえませんが、これまでの強い上昇局面から調整局面へ移行しつつある可能性には注意が必要です。

2 今週の日経相場の中期トレンド(週足)

週足では、今週は大きな陰線となり、これまでの4MA(赤)の上昇が抑えられました。

4MAは一定方向に上昇する形ではなく、上下に波打つ形になっています。

これまでおおむね64,000円〜68,000円のレンジ相場が続いていましたが、今週はその下限を割り込み、さらに30MA(青)の下までローソク足が下落しています。

また、週足の4MAを見ると、複数回高値を形成しており、形状としてはトリプル天井を意識させる動きにも見えます。

10MA(緑)についても、高値を複数回形成した後に下向きへ変化し始めています。

週足では、中期的にも上昇より下落方向への警戒を強める局面と考えます。

3 今週の日経相場の短期トレンド(日足)

今週の日経相場は、63,500円を明確に割り込みました。

10月23日は安値61,462円まで下落した後、終値は62,693円となり、ローソク足は下髭を形成しています。

この下髭は、安値圏で買いが入ったことを示しています。

ただし、4MA(赤)は明確な下降トレンドとなり、10MA(緑)も下向きを強めています。

したがって、10月23日に下髭が出たからといって、すぐに上昇トレンドへ転換したと判断するのは早いと考えます。

図2では、日足の移動平均線だけを表示しています。

図2:2026年10月23日時点の日経225の日足移動平均線を中心に表示したチャートです。4MA・10MAだけでなく、中長期移動平均線まで下向きになりつつあることが確認できます。

現在の各移動平均線は、おおむね次のような状態です。

4MA:明確な下降
10MA:下降
30MA:緩やかな下降
60MA:緩やかな下降
90MA:下降へ転換

短期線だけではなく、中長期の移動平均線まで下向きへ変化しており、全体として下降方向が強まっています。

4 今週の相場ポイント

今週の日経相場で最も重要なのは、日足の主要移動平均線がすべて下向きになりつつあることです。

図3では、4MA(赤)・10MA(緑)・30MA(青)・60MA(紫)・90MA(橙)が、いずれも下方向へ向かっていることが確認できます。

図3:2026年10月23日時点から今後の値動きを考えるためのチャートです。62,000円付近で反発するか、割り込んで60,000円方向へ下落するかを確認します。

特に4MAは急角度で下降しており、10MAもそれを追うように下向きとなっています。

さらに週足では、4MAが波打ちながら高値を複数形成しており、トリプル天井を意識させる形になっています。

こうした週足と日足の状況を合わせると、現在はまだ下落途中である可能性が高い局面と考えます。

来週の最大のポイントは、前回安値に近い62,000円付近です。

62,000円で下げ止まるのか、それとも明確に割り込み60,000円方向へ下落するのかを見極める必要があります。

5 来週のシナリオ

上昇シナリオ(可能性あり)

現在は4MAが急角度で下降しているため、すぐに本格的な上昇トレンドへ転換する可能性は高くありません。

ただし、10月23日に長めの下髭が形成されているため、62,000円付近から短期的に反発する可能性はあります。

10月26日以降、しっかりした陽線が形成され、4MAの下降角度が緩やかになれば、短期反発の可能性が高まります。

ただし、反発した場合でも10MA付近で上値を抑えられる可能性があるため、反発=本格上昇と判断しないことが重要です。

もみ合いシナリオ(可能性あり)

62,000円付近は過去にも下値として意識されている水準です。

そのため、61,000円〜62,000円付近で数日から数週間のもみ合いになる可能性もあります。

この場合は、4MAの下降が止まり、10MAとの距離が縮まるかどうかがポイントです。

ただし、主要移動平均線が全体として下向きであるため、もみ合い後に再び下落する可能性にも注意が必要です。

下落シナリオ(可能性はやや高い)

現時点では、下落シナリオをやや高めに見ます。

4MA・10MAだけではなく、30MA・60MA・90MAまで下向きになりつつあるためです。

62,000円を終値で明確に割り込んだ場合、次の節目として60,000円付近が意識されます。

60,000円は心理的にも大きな節目であり、ここまで下落する場合は値動きが大きくなる可能性があります。

過去の類似チャートから検証

今回と似た局面について、過去の日経225チャートから4つの例を確認します。

図4:2024年7月29日の類似例

図4:2024年7月29日を基準日とした類似チャートです。その後は一旦3日程度上昇し、10MA付近から再び大きく下落した例です。

2024年7月29日時点では、大きく下落した後に一度反発しました。

その後は3日程度上昇し、10MA付近まで戻しましたが、その後再び大きく下落しています。

この例からは、下落局面で短期反発が起きても、そのまま上昇トレンドへ移行するとは限らないことが分かります。

今回の日経相場でも、62,000円付近から反発した場合には、このパターンを警戒する必要があります。

図5:2019年8月8日の類似例

図5:2019年8月8日を基準日とした類似チャートです。その後は約18日間もみ合った後、上昇へ転じた例です。

2019年8月8日時点では、大幅下落後にすぐには方向性が決まらず、その後約18日間にわたりもみ合いが続きました。

その後は上昇へ転じています。

今回も62,000円付近で下落が止まった場合、このように一定期間もみ合った後に上昇へ転じる可能性があります。

図6:2018年10月12日の類似例

図6:2018年10月12日を基準日とした類似チャートです。その後は約6日間もみ合った後、再び下落した例です。

2018年10月12日時点では、大幅下落後に約6日間横ばいとなりました。

しかし、その後は再び下落しています。

これは、下落後のもみ合いが必ずしも底打ちを意味しない例です。

今回も62,000円付近でもみ合った場合、4MAや10MAが上向きに転じるかを確認する必要があります。

図7:2023年10月5日の類似例

図7:2023年10月5日を基準日とした類似チャートです。その後は短期的に上昇した後、再び下落した例です。

2023年10月5日時点では、大きく下落した後に短期的な反発が起こりました。

しかし、その後は再び下落しています。

今回のように主要移動平均線が下向きの場合、一旦反発しても再下落する可能性があることを示す例です。

類似例から考える今回の評価

4つの類似例を見ると、今回の局面では

「すぐに本格上昇へ転換する」よりも、「一旦反発またはもみ合った後、再び下落する」可能性をやや高めに見る

のが妥当と考えます。

特に図4と図7は、急落後に一度反発してから再下落しているため、今回の相場を考えるうえで参考になります。

一方、図5のように長期間もみ合った後に上昇するケースもあるため、62,000円付近での値動きを確認することが重要です。

6 トレード戦略

来週は、62,000円付近で下落が止まるか、それとも62,000円を明確に割って60,000円まで下落するかの見極めが最も重要です。

週足の4MA・10MAの形状や、日足の主要移動平均線がすべて下向きになっていることを考えると、現時点では下落方向をやや警戒します。

買い下がりを行う場合でも、一度に大きく買うのではなく、62,000円付近の値動きを確認しながら段階的に判断する必要があります。

一方、順張りを重視する場合は、4MAや10MAが再び上向きへ変化し、ローソク足がそれらの上に戻ってからエントリーする方が判断しやすいです。

信用取引の場合は、短期的な反発と再下落の両方を想定し、売りと買いのバランスを柔軟に調整することが重要です。

7 まとめ

今週の日経相場は、63,500円を割り込み、62,000円付近まで下落しました。

日足では4MA・10MAだけでなく、30MA・60MA・90MAも下向きとなり、全体として下降トレンドが強まっています。

来週の最大の焦点は62,000円です。

62,000円で反発すれば短期的な戻りが期待できますが、割り込めば60,000円方向への下落が現実味を増します。

現時点では、短期反発やもみ合いを挟みながら再び下落するシナリオをやや警戒します。

予想を一つに決めるのではなく、62,000円付近でどのパターンに移行するかを確認して対応することが重要です。

図の説明

図1:2026年10月23日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。長期・中期・短期のトレンドを確認する基本チャートです。

図2:2026年10月23日時点の日経225の日足移動平均線を中心に表示したチャートです。4MA・10MAだけでなく、中長期移動平均線まで下向きになりつつあることが確認できます。

図3:2026年10月23日時点から今後の値動きを考えるためのチャートです。62,000円付近で反発するか、割り込んで60,000円方向へ下落するかを確認します。

図4:2024年7月29日を基準日とした類似チャートです。その後は一旦3日程度上昇し、10MA付近から再び大きく下落した例です。

図5:2019年8月8日を基準日とした類似チャートです。その後は約18日間もみ合った後、上昇へ転じた例です。

図6:2018年10月12日を基準日とした類似チャートです。その後は約6日間もみ合った後、再び下落した例です。

図7:2023年10月5日を基準日とした類似チャートです。その後は短期的に上昇した後、再び下落した例です。

最後に

相場分析は知識だけではなく、実際の過去チャートを使って検証することが重要です。

今回のような下落局面でも、その後すぐに反発するケース、一定期間もみ合うケース、反発後に再び下落するケースがあります。

過去のさまざまなパターンを繰り返し確認することで、一つの形だけで判断せず、複数の可能性を想定する力を身につけることができます。

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