今週の日経相場(10/26〜10/30)|62,000円攻防と短期反発後の再下落リスク、来週の3シナリオを検証を徹底分析

概要

今週の日経相場は62,000円付近で下げ止まり、27日から3日続伸し64,000円台へ反発しましたが、30日は大陰線で4MAを割り込みました。月足では4MAが下向き始め、週足はレンジ下限付近、日足は4MA上向き・10MA下向きで方向感が交錯しています。来週は62,000円を維持できるか、60,000円方向へ下落するかが焦点です。

初心者向け概要

今週の日経相場は62,000円付近でいったん下げ止まり、その後64,000円台まで反発しました。しかし、週末には再び大きく下落しています。来週は62,000円付近で再び下げ止まるのか、それとも60,000円方向まで下落するのかを確認することが重要です。

先週のシナリオに対する評価

先週のブログでは、62,000円付近で下げ止まるか、それとも60,000円方向まで下落が進むかを重要な焦点としていました。

また、62,000円付近で下げ止まれば、短期的に反発する可能性についても触れていました。

実際には、10月26日に62,000円付近で下げ止まり、その後27日から29日まで3日続伸し、64,000円台まで反発しました。

したがって、先週想定していた「62,000円付近で下げ止まり、その後短期反発」というシナリオに近い動きとなっており、一定の評価ができると考えます。

ただし、10月30日には再び大きな陰線となったため、短期反発がそのまま本格的な上昇につながったわけではありません。

目次

  1. 今週の日経相場の長期トレンド(月足)
  2. 今週の日経相場の中期トレンド(週足)
  3. 今週の日経相場の短期トレンド(日足)
  4. 今週の相場ポイント
  5. 来週のシナリオ
  6. トレード戦略
  7. まとめ

図1は、2026年10月30日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。このチャートを基本に、月足→週足→日足の順番で確認します。

図1:2026年10月30日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。長期・中期・短期のトレンドを確認する基本チャートです。

1 今週の日経相場の長期トレンド(月足)

月足では、直近の安値から長期間上昇した後、一度陰線で4MA(赤)を割りましたが、その後は再び上昇しました。

9月は4MA(赤)の下まで下髭を伸ばした陽線となりましたが、10月は大きな陰線となり、終値は63,290円となっています。

10月の高値は70,683円、安値は62,189円であり、月間では非常に大きな値幅となりました。

4MA(赤)はこれまでの上昇から、下向きへ変化し始めています。

一方、月足の10MA(緑)は依然として上向きであり、ローソク足もその上に位置しています。

したがって、長期上昇トレンドが完全に崩れたとは判断できませんが、これまでの強い上昇相場から調整局面へ移りつつある可能性には注意が必要です。

2 今週の日経相場の中期トレンド(週足)

週足では、先週の大陰線に対して今週は下値から反発しましたが、上髭を伴う形となっています。

現在の週足4MA(赤)は、上昇・下降を繰り返しながら波打つ形になっています。

これまで約64,000円〜68,000円を中心としたレンジ相場が続いていましたが、直近ではその下限を一度割り込みました。

週足を見ると、4MA・10MA・30MAが接近しており、複数の移動平均線が集中する局面となっています。

このような状態では、今後どちらかの方向へ移動平均線が広がることで、中期トレンドが明確になる可能性があります。

また、週足の4MAを見ると複数回高値を形成しており、トリプル天井を意識させる形にも見えます。

一方で、直近の安値が再び下値支持として機能すれば、逆に底固めから上昇へ転じる可能性もあります。

したがって、今後数週間は中期トレンドの方向性を決める重要な分岐点と考えます。

3 今週の日経相場の短期トレンド(日足)

日足では、10月26日に62,189円で終えた後、27日から29日まで3日続伸しました。

10月29日の終値は64,659円まで上昇しましたが、30日は一転して大陰線となり、終値は63,290円まで下落しています。

この下落によって、ローソク足は4MA(赤)を大きく下回りました。

4MA自体はまだ上向きですが、直近では傾きが弱まりつつあります。

一方、10MA(緑)は依然として下向きです。

したがって、現在の日足は、

「短期反発は起きたものの、まだ本格的な上昇トレンドへ転換したとは言えない状態」

と考えます。

図2では日足の移動平均線だけを表示しており、各移動平均線の方向がより分かりやすくなっています。

図2:2026年10月30日時点の日足移動平均線を中心に表示したチャートです。4MAは上向き、10MAは下向き、30MA・60MAは横ばいに近く、90MAは下向きへ変化しています。

現在の特徴は次の通りです。

4MA:上向きだが勢いは弱まりつつある
10MA:下降
30MA:ほぼ横ばい
60MA:ほぼ横ばい
90MA:下降方向へ変化

全体としては、強い上昇というよりも、まだ下方向への圧力が残っている状態です。

4 今週の相場ポイント

今週の日経相場で最も重要なのは、62,000円付近から反発したにもかかわらず、10月30日に再び大きな陰線となったことです。

短期的には4MAが上向きへ転じましたが、ローソク足がその4MAを下回ったため、反発の勢いが弱まった可能性があります。

一方、週足では4MA・10MA・30MAが集中しており、中期的な方向性はまだ明確ではありません。

月足では4MAが下向きへ変化し始めていますが、10MAはまだ上向きです。

つまり、

月足:長期上昇の余地は残る
週足:方向性を模索中
日足:短期反発後に再び下落圧力

という状態です。

来週は、再び62,000円付近まで下落した場合に下げ止まれるかが最大のポイントです。

62,000円を明確に割れば、次は60,000円が重要な節目となります。

一方、62,000円を維持し、4MAが再び上向きを強めれば、64,500円付近まで戻す可能性があります。

5 来週のシナリオ

図3:2026年10月30日時点から今後の値動きを考えるためのチャートです。62,000円付近から反発するか、60,000円方向へ下落するかを確認します。

上昇シナリオ(やや可能性あり)

4MA(赤)は現時点ではまだ上向きです。

したがって、11月2日(月)以降、10月30日の陰線を打ち消すような強い陽線が出れば、短期反発が継続する可能性があります。

特にローソク足が再び4MAの上へ戻り、10MAの下向きが緩やかになれば、短期上昇シナリオの可能性が高まります。

その場合、まず64,500円付近、さらにその上を目指す展開が考えられます。

ただし、現時点では10MAが下向きであるため、上昇が始まっても本格的な上昇トレンドと判断するには確認が必要です。

もみ合いシナリオ(可能性あり)

来週は62,000円〜64,500円付近でレンジ相場になる可能性があります。

62,000円付近まで下落して再び反発し、64,000円台まで戻す展開です。

週足では4MA・10MA・30MAが集中しているため、この状態が続けば方向感のない相場となる可能性があります。

もみ合いが続いた場合は、移動平均線がどちらの方向へ広がり始めるかを確認することが重要です。

下落シナリオ(可能性はやや高い)

現時点では、3つの中では下落シナリオをやや高めに見ます。

理由は、月足の4MAが下向きへ変化し始めていること、日足の10MAが下向きであること、そして10月30日に大きな陰線が形成されたことです。

62,000円を終値で明確に割った場合、60,000円付近まで下落する可能性が高まります。

ただし、60,000円付近まで下落した場合には、心理的な節目でもあるため、その後大きく反発する可能性も考えておく必要があります。

したがって、

62,000円維持 → 反発・もみ合い

62,000円割れ → 60,000円方向への下落

という分岐を意識します。

過去の類似チャートから検証

今回と似た「4MAが下落後に上昇へ転じたものの、その後陰線が出て再び下落をうかがう局面」について、過去の日経225チャートから4例を確認します。

図4:2023年10月16日の類似例

図4:2023年10月16日を基準日とした類似チャートです。その後は約8日間下落した後、上昇へ転じた例です。

2023年10月16日時点では、大きな下落後に短期的な反発が見られました。

しかし、その後は約8日間下落し、安値を形成した後に本格的な上昇へ転じています。

この例では、最初の反発がそのまま上昇トレンドにつながったわけではありません。

今回も短期反発後に再下落する可能性を考えるうえで参考になります。

図5:2024年8月1日の類似例

図5:2024年8月1日を基準日とした類似チャートです。その後は大きく下落した後、反発へ転じた例です。

2024年8月1日時点では、大きな下落が始まった後、さらに急落しました。

その後は安値圏から大きく反発しています。

この例は、下落トレンドが強まった場合でも、ある水準まで下落すると急反発するケースがあることを示しています。

今回も62,000円を割って60,000円方向へ下落した場合、その後の反発に注意する必要があります。

図6:2019年8月22日の類似例

図6:2019年8月22日を基準日とした類似チャートです。その後は安値圏でもみ合った後、上昇へ転じた例です。

2019年8月22日時点では、大きな下落後にしばらく安値圏でもみ合いました。

その後、4MAと10MAが上向きへ転換し、強い上昇へ移行しています。

この例からは、すぐに上昇するのではなく、底値圏で一定期間もみ合った後にトレンド転換する場合があることが分かります。

図7:2016年5月13日の類似例

図7:2016年5月13日を基準日とした類似チャートです。その後はもみ合いから上昇しましたが、その後再び下落した例です。

2016年5月13日時点では、下落後にもみ合いとなり、その後一度上昇しました。

しかし、その上昇は長く続かず、その後再び大きく下落しています。

この例は、短期上昇が本格的な上昇トレンドを意味するとは限らないことを示しています。

類似例から考える今回の評価

4つの類似例を見ると、共通しているのは、短期的な反発の後にすぐ本格上昇へ移行するとは限らないという点です。

図4では再下落後に上昇、図5では急落後に反発、図6では底値でもみ合った後に上昇、図7では一度上昇した後に再下落しています。

したがって今回も、10月27日から29日の上昇だけで底打ちと判断するのは早いと考えます。

現時点では、

一度62,000円付近を再確認する動き、あるいは62,000円〜64,500円付近のもみ合いを経て、その後方向性が決まる

可能性を重視します。

特に62,000円を明確に割った場合は、60,000円方向への下落に警戒が必要です。

6 トレード戦略

来週は、再び62,000円付近で下落が止まるか、それとも62,000円を割って60,000円方向まで下落するかを見極めることが重要です。

現時点では下落方向をやや警戒しますが、62,000円付近で再び反発する可能性もあります。

そのため、方向性が明確になる前に一方向へ大きく建玉を偏らせるよりも、移動平均線とローソク足の動きを確認することが重要です。

信用取引では、短期的な下落に対応する売りと、反発に備えた買いのバランスを調整しながら、62,000円付近での値動きを確認します。

順張りの場合は、4MAと10MAがそろって上向きとなり、ローソク足が両線の上へ戻ることを確認してから買いを検討する方が判断しやすくなります。

逆に62,000円を明確に割り込む場合は、60,000円付近までの下落を想定して慎重に対応する必要があります。

7 まとめ

今週の日経相場は、62,000円付近から64,000円台まで反発しましたが、10月30日には再び大きな陰線となりました。

月足では4MAが下向きへ変化し始め、週足では複数の移動平均線が集中し、日足では4MA上向き・10MA下向きという方向感の異なる状態です。

来週最大の焦点は62,000円です。

62,000円を維持できれば、再反発または62,000円〜64,500円のもみ合いが考えられます。

一方、62,000円を明確に割れば、60,000円方向への下落リスクが高まります。

現時点では下落シナリオをやや警戒しますが、相場を一方向に決めつけず、62,000円を境にどのシナリオへ移行するかを確認することが重要です。

図の説明

図1:2026年10月30日時点の日経225の月足・週足・日足チャートです。長期・中期・短期のトレンドを確認する基本チャートです。

図2:2026年10月30日時点の日足移動平均線を中心に表示したチャートです。4MAは上向き、10MAは下向き、30MA・60MAは横ばいに近く、90MAは下向きへ変化しています。

図3:2026年10月30日時点から今後の値動きを考えるためのチャートです。62,000円付近から反発するか、60,000円方向へ下落するかを確認します。

図4:2023年10月16日を基準日とした類似チャートです。その後は約8日間下落した後、上昇へ転じた例です。

図5:2024年8月1日を基準日とした類似チャートです。その後は大きく下落した後、反発へ転じた例です。

図6:2019年8月22日を基準日とした類似チャートです。その後は安値圏でもみ合った後、上昇へ転じた例です。

図7:2016年5月13日を基準日とした類似チャートです。その後はもみ合いから上昇しましたが、その後再び下落した例です。

最後に

相場分析は、知識だけではなく実際の過去チャートで検証することが重要です。

今回のような短期反発局面でも、その後すぐに上昇する場合、いったん再下落してから上昇する場合、もみ合いを経て上昇する場合など、さまざまなパターンがあります。

過去の複数のパターンを繰り返し確認することで、一つの形だけで判断せず、複数のシナリオを考える力を身につけることができます。

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